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ドコモ、データ通信に家族割、音声通話に定額制を導入か? 新料金体系では家族構成等によっては半額程度に

NTTドコモ(以下、ドコモ)が6月にもスマートフォン向けの新料金体系を導入すると日本経済新聞が9日に報じた。もちろん現時点ではドコモからの公式発表ではないため、事実確認及び詳細は公式発表を待つ必要がある。しかし、同紙の内容が正しいものとすると、人によってはスマートフォンの利用料金を大幅に下げることが可能になりそうだ。

今回の報道による、ドコモが新たに導入するプランの注目点は主に2つ。

データ通信プランに家族割を導入することと、音声通話の定額サービスの導入だ。

まずはデータ通信プランだが、「らくらくスマートフォン」シリーズやジュニア向け端末を除く、一般的なスマートフォンの場合、多くのユーザーが選択するプランは「Xiパケ・ホーダイ ライト」か「Xiパケ・ホーダイ フラット」というのが現状だ。前者は月額4,700円、後者は5,700円。

ライトプランの場合は月々のデータ通信量が3GBまでは速度制限なくデータ通信を利用でき、3GBを超過すると、月末まで送受信の速度が最大128kbpsに制限されてしまう。この速度制限を解除することも可能だが、2GBあたり2,500円の追加料金が発生する。一方のフラットプランは月々7GBまでであれば速度制限なく利用できる。

動画配信サービスでHD画質の動画を頻繁に視聴する方をはじめ、データ量の多いサービスを利用する機会の多い方を除くと、一般には多くの方の通信量が月々2GBに収まっているものとみられている。そのため、実際には「Xiパケ・ホーダイ ライト」の3GBですら過剰な通信量設定だといえ、余分な料金を支払っている状況になる。

そこで、ドコモはデータ通信プランに家族割を導入し、家族間で通信量を分け合えるようにすることで実質的な値下げを実施することを計画しているようだ。

例えば月々10GBのプランの場合には1万円弱の価格設定になる見込みだという。家族4人で分け合う場合は、一人あたり2500円弱となり、現行プランと比較すると実質的に半額程度に下がることになる。

10GBを4人で分け合う場合は一人あたり2.5GBだが、家族の中でも月々に必要な通信量は異なるはずだ。ほとんど使わない者がいる一方で、通信量が多い家族がいるなど、家族それぞれだが、分け合う配分は自由なので、4GB、4GB、1GB、1GBというような使い分けもできる。各家族の使用状況・用途次第だが、10GBで上手く分け合えるのであれば、家族全体での通信量を大幅に安くすることが可能だ。

もちろん、10GBというのは一つの例で、他の容量のプランも用意されるようだ。

次に音声通話だが、こちらは月額2千円台の定額プランが導入される可能性があるという。

現行の料金体系でも月額1,410円の「Xiトーク24」に加入すれば、相手がドコモの場合は24時間国内通話を追加料金無しで利用することができる。しかし、「Xiトーク24」では、auやソフトバンクなどの他社ケータイ、固定電話などへの発信は対象外で、これらについては別途通話料が発生する。

ところが、新たに導入予定とされる定額プランでは、他社ケータイも含め、誰とでも定額料金で話せるようになるようだ。

音声通話を「LINE」などの無料通話アプリを中心としている方にとっては定額プランへの関心は特にないかもしれない。しかし、音声通話サービスを頻繁に利用している方にとっては、データ通信プランの家族割導入とあわせて利用することで、月々の携帯電話料金を大幅に下げられる可能性を秘めている。

ドコモの新製品発表会や今後の発表に注目が集まる。

UPDATE
ドコモから、これら報道に対してのコメントが発表されています。
ドコモ、データ通信での家族割、定額制の音声通話プラン等、新料金プランに関する一部報道についてコメント

【情報元、参考リンク】
日本経済新聞

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