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【一条真人的Androidライフ】第39回:ウェアラブル レボリューションに必要なこと

自慢ではないが、僕はスマホを持っていても、電話が着信していることに気がつかないことが多い。これは、だいたいの人はメールかSNSで連絡してくるので、電話をかけてくるような人はいないという先入観の問題もある。ちなみに僕にもっともよく電話をかけてくる人間の一人は長田MAX(GAPSIS編集長)だ。

Pebble Steel

さて、そんなことが続くと、着信を的確に知るために何らかのデバイスがあってもいいと思うことがある。現時点ではこのような要求に応えるデバイスには、スマートウォッチのようなウェアラブル・デバイスがある。

ここで問題になるのがスマートフォンに加えてウェアラブル・デバイスをも管理する手間が増えてしまう、ということ。日常的に使うデバイスを下手に増やすと、それから得られる利便性よりも、管理の手間による時間のロスのほうが大きく、結局は使うメリットがないということになりかねない。

現在、日本で話題になるソニーモバイルコミュニケーションズの「SmartWatch2」とかサムスン電子の「GALAXY Gear」などはこの面でアウトだ。たまにかかってくる電話をチェックするために、せっせと充電したりしていたら、マイナスのほうが大きい。つまりはバッテリー駆動時間の短さがまず気になってしまう。スマホと同程度しかバッテリーが持たないとしたら、ユーザーの充電の手間を2倍になってしまい、そこから得られるメリットが2倍以上でなければバリューがない。

そのような中で注目すべきスマートウォッチの一つが、飛躍的にバッテリー駆動時間を伸ばした「Pebble Watch」だ。このスマートウォッチは、表示ディスプレイに電子ペーパーを使うことで省電力化し、バッテリーの駆動時間を飛躍的に伸ばすことに成功している。今年の1月上旬に米ラスベガスで開催された家電見本市の「CES」では、新モデルであるメタルタイプの「Pebble Steel」が出展されていたが、Wired.comにおいて、CESベスト10ガジェットにも選ばれていた。フォーマルな場でも使えることを目的としてデバイスをベスト10に選出するあたりがWired的なセンスとも言えるが、Pebble Watch自体、高い評価を得ているということだろう。

具体的に言うと、Pebble Watchはメーカー公称で5日−7日バッテリーが持つということで、その程度のバッテリー駆動時間であれば、日常用途にストレスなく耐えられそうだ。このように、スマートウォッチはバッテリー駆動時間が長いことが必要なんじゃないか? と思う。あるいはワイヤレス充電みたいな、充電の手間がかからない仕掛けを用意するなどの工夫が重要だろう。

まあ、正直に言えば、電話なんかでなくてもいいんだけどね。

【参考リンク】
Pebble

下はAmazon.co.jpでのPebble Watchの並行輸入品のリンク。

 

記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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