構成図 |
さらに、アクティブアンテナは、アンテナ素子と無線機を一体化することで、子局全体の小型化を実現できるため、従来アンテナでは設置が難しかった、設置スペースの小さな場所でも設置が可能となる。また、アンテナ素子ごとに無線機を搭載するため、一部の無線機が故障した場合でも通信サービスの提供が止まることなく、継続してサービスを提供できる利点もあるという。
ドコモはこのアクティブアンテナを用いる実験局免許を取得し、屋外環境において実際にこのアンテナが有効かどうか検証するため、実験を実施した。
実験では、アクティブアンテナを用いた構成の実験局と、従来型のアンテナを用いた構成の基地局を併設し、それぞれの基地局と移動局の間で通信を行い、移動局側の送電電力、基地局側の受信電力を計測する。これにより、基地局における電気的損失を知ることができ、結果、アクティブアンテナでは基地局側の受信電力が約4dB改善することが確認された。
従来型アンテナの構成で必要だった同軸ケーブルによる電気的損失、アンテナ内で発生する電気的損失の軽減による改善になる。
今後も実用化に向けた様々な検証を継続することで、将来的には高度化したLTE基地局の実現を目指すという。
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース