http://app-coming.jp/ja/articles/detail/639
XenSurveyのダッシュボード画面(ホーム画面)と位置情報画面
これまでは日本語での利用ができなかったXenSurveyだが、今回、アプリのUIが日本語化されている。初回起動時に表示される規約、アカウント作成時のウェブページ、そしてGoogle Playにおけるアプリ紹介文などは現在も英語のままだが、アプリを使う分には全く問題ない。
また、今後はGoogle Playにおける紹介文の日本語化や、クラウドサービスである「XenSurvey for Cloud」のウェブインターフェイスの日本語化も予定されているということだ。
このXenSurverでは、各種モバイルデータ回線の解析、データ計測・取得ができる。アプリを起動すると、「ダッシュボード」画面が表示され、現在の信号強度、接続している通信事業者(ドコモなど)、ネットワーク方式(HSDPA、LTEなど)、セルID、WAN側IPなどが表示される。画面の下に表示されている「測定開始」ボタンを押せば、通信速度などを測定することもできる。
直近のスループットテスト結果 |
モバイルデータ回線の通信速度を測定するツールには「RBB Today」や「SpeedTest.net」などいくつかの選択肢があるが、多くのツールでは測定地点における静止状態でのデータを計測、もしくは移動していたとしてもその計測処理時のデータしか残らないのに対し、XenSurveyでは時間軸に沿ってデータを連続的に計測し、記録として残すことができる。位置情報も併せて記録するため、時間と位置情報を照らし合わせ、移動中のスループット、信号強度、接続率などを解析していくことも可能なのだ。
例えば、下図もしくは下図の説明文のリンクをクリックしてもらえば、実際に時間ごとに各種データが記録されているサンプルを見ることができる。リンク先ページの「Results」エリアで「Signal」「Downlink」「Uplink」などの項目でグラフを切り替えれば、時間軸による各種データを閲覧できる。右上に表示される地図上の計測ルート線上の任意の位置をクリックするとResultsグラフ上にその位置におけるデータを示すラインも表示される。このように位置情報と連携することで、移動中の計測データを追うこともできるようになっている。
XenSurvey for CloudのWebインターフェイス例。リンク先をクリックすると、実際のデータを詳しく見ることができる。 |
ただし、このような測定、複数端末での同期、レポート作成などの機能を利用するには「XenSurvey for Cloud」のアカウントを作成する必要がある。
アカウントは3種類用意されている。無料の「Starter」、月額29ドルの「Personal」、月額99ドルの「Professional」で、Starterでは1台の端末で最大5回までの調査結果を保存できる。過去の結果を削除すれば新しい調査結果を解析できるので、一般ユーザーはまずはこのStarterでよいだろう。
Personalプランの場合は、無制限に調査結果を保存できるほか、ウェブインターフェイスの共有機能やPDFレポートの自動生成機能などを利用することもできる。Professionalでは利用できる端末が1台という制限がなく、最大5台までに拡張される。さらに、Bluetooth機能を利用し、5台を同期接続してテストを同時実行することもできる。
本格的にモバイルデータ回線を解析したい場合に重宝するツールだ。
【情報元、参考リンク】
・AppComing/XenSurvey for Androidが日本語対応版をリリース
・Google Play/XenSurvey for Android