PlayStation Now以外にも様々な話題に触れたキーノートスピーチ |
なかでも、SCEが提供することになる新サービス「PlayStation Now」(PS Now)は、「プレイステーション」の世界、体験を大きく広げる役割を担う非常に重要かつ便利なサービスとして注目される。
SCEはこのPlayStation Nowをまずは米国で今夏より提供開始する。
PlayStation Nowはクラウド技術を活かしたサービスで、ゲームをインターネット経由のストリーミングで楽しむことができる。まずは「プレイステーション3」(以下、PS3)のゲームタイトルを「プレイステーション4」(以下、PS4)向けに提供し、続いて「プレイステーション ヴィータ」(以下、PS Vita)向けに提供する予定。
PlayStation Nowのサービスロゴ |
PS3のタイトルを従来のようにパッケージを買ったり、ダウンロード購入(インストール)せずにインターネット回線を使ったストリーミングで遊ぶことができるので、コンシューマーゲーム業界にとって画期的なサービスだ。
さらに、PS4/PS3/PS Vita以外の製品でもこのPlayStation Nowを利用できる。まずは年内に米国で発売されるソニーの液晶テレビ ブラビアで対応する。そして、将来的にはスマートフォンやタブレットなど、様々なネットワーク対応機器で利用可能になる見込み。
ネットワーク環境と対応機器さえあれば、パッケージやゲーム本体のダウンロードデータがなくとも、いつでも手軽にゲームを遊べるのはとても便利だ。例えばリビングに設置したPS4で遊んでいたゲームの続きを外出時にPS Vitaで遊び、寝る前には寝室のPS3で遊ぶ、などの楽しみ方が手軽にできる。
PlayStation Nowはレンタルまたは定額制で提供される予定なので、多くのタイトルを遊びたい方は定額制プランへ加入すればおトクだろう。一方、一部タイトルだけ遊びたい、という方はレンタルで利用すればいい。
また、PlayStation Nowで提供されるタイトルは、オンラインマルチプレイ、トロフィー、テキストメッセージの送受信など、PSNの各種機能にも対応する。
現在開催中のCESにおけるソニーブースでは、すでにPlayStation Nowを体験できる環境が用意されており、「BEYOND: Two Souls」、「God of War: Ascension」、「The Last of Us(ラスト・オブ・アス)」や「パペッティア」がPS Vita及びブラビア上で楽しめるという。
PS3で最高レベルのグラフィックを持つ作品の一つと言える「The Last of Us」までストリーミングで楽しめるというのは、とても嬉しいサービスだ。気になるのはPS Vita、ブラビアなど、PS3/PS4とはコントローラーが異なる機器での利用時の操作方法だが、その辺りについてはCES取材で確認できれば、レポート記事などで紹介したいと思う。
なお、SCEはサービスの提供開始に先駆け、1月末より米国の各地域でPS3上でのベータプログラムの提供を順次開始する予定だ。
アンドリュー・ハウス氏はこのPlayStation Nowについて次のように述べている。
「プレイステーションならではのエンタテインメント体験を、ストリーミングゲームサービスを通じてより多くの皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。プレイステーションユーザーの皆様はもちろんのこと、今までプレイステーションの世界に触れる機会のなかった方でも、手軽にゲームをお楽しみいただけるPS Now に、是非ご期待ください」
【情報元、参考リンク】
SCE/プレスリリース