ARROWS Z FJL22の大きな特長は、急速充電、省電力性能、ロングライフ、4G LTEや3Gといったモバイルデータ通信とWi-Fiを同時通信できるマルチコネクション、スマート指紋センサー、高性能カメラ、基本スペックの高さなどとなっている。
ARROWSは過去シリーズも基本的にハイスペックかつ多機能であることが売りだが、今回のARROWS Z FJL22もその流れは引き継いでいる。OSはAndroid 4.2で、プロセッサはQualcomm Snapdragon 800 MSM8974(クアッドコア2.2GHz)、メモリは2GB RAM、32GB ROM、ディスプレイは約5インチ、解像度1920×1080ドットのRAM搭載TFT液晶、カメラはメインが有効画素数約1310万画素、サブが約125万画素といったところだ。
本体サイズは約71×140×10.1mmで、重さは約149g。バッテリー容量は2,600mAhで、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応する。もちろん防水仕様で、IPX5・IPX8相当だ。
ARROWS Z FJL22のバッテリー容量は2,600mAhだが、消費電力の効率化をはかり、長時間駆動を実現したとされる。さらに、バッテリー残量が15%に落ちた状態から10分で30%にまで回復できる急速充電に対応している。
スペック紹介時に述べたようにARROWS Z FJL22のディスプレイはRAM搭載型のTFT液晶だ。画面データを一時的にこのRAMに保存することで、静止画面時の消費電力を大きく低減することに成功したという。スマートフォンの電力消費の大きな部分をディスプレイ表示が占めるだけに、ここでの省電力化は連続駆動時間を伸ばすことに大きく影響するはずだ。
また、富士通端末でおなじみの「ヒューマンセントリックエンジン」が利用環境、状況をリアルタイムに把握し、バックライト電流やWi-Fiアクセスポイントを探す際など電力制御を細かく行い、駆動時間をできる限り伸ばす。
次に今回のARROWS Z FJL22での独自の機能として、マルチコネクションがある。この機能は標準ブラウザ使用時に限られてしまうが、4G LTEもしくは3GとWi-Fiを同時に利用することが可能だ。これによって快適な通信環境を保つことができる。例えば、画像が多いウェブサイトの閲覧時にはテキストと画像を別の回線でダウンロードすることで、画面表示が止まることなくスムーズに表示することができる。さらに、4G LTE/3G接続時に利用可能なWi-Fiを検出すると、4G LTE/3Gに接続したままWi-Fiを追加接続するので、切り替え動作がなく、途切れにくい通信環境を実現できる。
マルチコネクションでWi-Fiと4G LTEを同時利用しているところ |
デザイン面では、背面サイドに丸みを持たせ、ややマイルドな印象を与える端末となっている。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ピンクの3色だ。
一昔前のARROWSとは異なり、最近のARROWSはデザインも洗練されてきた上、操作性、機能面などあらゆる点で進化し、完成度が高い端末になってきている。今回のFJL22もオススメ端末の一つといってよさそうだ。
下は発表会での端末レポート。
「【au 2013冬モデル】通信の安定性を高めたau ARROWS Z FJL22」
【情報元、参考リンク】
富士通/ARROWS Z FJL22製品紹介ページ