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【ドコモ2013-14冬春モデル】 最強のカメラで進化した「Xperia Z1」(SO-01F)

スマートフォン、なかでもAndroid端末では徐々にコモディティ化が進み、世界中で高級スマートフォンに対して暗雲が立ち込めてきていると言ってもいいだろう。そんな中、ソニーはサイバーショットで培ってきたカメラ技術、テレビでのディスプレイ表示技術を注ぎ込み「Xperia Z1」を生み出した。

Xperia Z1 SO-01F(※写真の展示機にはクリアケースがつけられています)

「Xperia Z1」はソニーが9月上旬にドイツで発表し、その後auからも発表された上での今回のNTTドコモ(以下、ドコモ)の発表会なので、読者にとってはあまり新鮮な話でもなさそうだが、一応その基本的な機能をリファレンスしておこう。

Xperia Z1に関心の高い方は過去の記事もあわせて参考にしてみてほしい。

【実機レポート】ONE SONYのパワーで進化した「Xperia Z1」
ソニー、Xperia Z1を発表。カメラ機能大幅向上のプレミアム・スマートフォン

Xperia Z1の紹介パネル


■暗い場所の撮影にも強いカメラ機能

カメラ機能はサーバーショットで培ってきたデジタル画像処理技術を結集して出来上がったものだという印象だ。他社のスマートフォンのカメラと比較した場合、そのアドバンテージは「超解像デジタル3倍ズーム」と、暗所撮影に強いことだ。

Xperia Z1の背面。なぜか今回は展示されているXperia Z1全てに透明なプラスチックケースがつけられていた。

Xperia Z1はソニー製「Gレンズ」を搭載している。

Xperia Z1は、今までのスマートフォンのカメラはもちろん、ほとんどのコンデジでもストロボなしには撮影不可能な1ルクスという暗さでも撮影することができる。これはサイバーショットで培ったデジタル処理技術のノウハウがあればこそだ。

まず、最高ISO感度が6400と非常に高い。例えば「iPhone 5」では3200だ。そして、これに加えて映像素子「Exmor RS for mobile」と画像処理エンジン「BIONZ」による画像補正が強力なのだ。どんな処理をしているのかを説明しよう。

撮影した画像を「Exmor RS for mobile」の画素加算技術によって画素を2メガピクセルに変換してランダムノイズを減らす。そして、その画像複数枚を「BIONZ」で重ねあわせ処理をすることでさらにノイズを減らし、最終的にできあがった画像を全画素超解像度ズーム処理で8メガピクセルに変換する。このような処理をしている。

映像素子は大きいのにXperia Z1の撮影画像が8メガピクセルになってしまうのは、その背後で複雑な処理が行われているためだ。


■超解像3倍ズームとは?

超解像3倍ズームというのは、光学的には単焦点レンズ搭載なのだが、超解像映像処理によって、あまり画質の劣化なしにデジタル3倍ズームができるというもの。これによって、一般的な撮影での常用領域のかなりの部分をカバーすることができ、コンデジをいちいち持ち運ばなくてもいいのでは? という気にさせてくれそうだ。

さらに、1回のシャッターで前後30枚とその瞬間の1枚の合計61枚を連続撮影できる「タイムシフト連写」、ARエフェクト撮影、撮影画像から情報検索できる「Info-eye」機能、Facebookでストリーム映像を共有できる機能など、撮影機能も多彩で楽しめる。

ARエフェクト機能のイメージ画像。

ARエフェクト機能では上のイメージ画像のような恐竜のほか、いくつかの種類のエフェクトをかけられる。

カメラの各機能はホーム画面上のウィジェットから直接起動できる。


■クオリティアップしたディスプレイ表示

表示に関して、大きく進化したのはトリルミナスディスプレイを搭載したこと。このトリルミナスディスプレイというのは同社のテレビにも搭載されている技術だが、要するに表示できる色の周波数領域を広げた技術だ。具体的に言えば、赤や青の表現力が強化されている。

ホーム画面ひとつとっても、「Xperia Z」と同じ壁紙を表示していても、より多くの色を表現できていることを感じるられる。


■ボディ

ボディは搭載バッテリーの容量が大幅に増えたためか、Xperia Zよりも大柄になっているが、サイドがラウンドしているので、Xperia Zよりも楽に持つことができる。ちなみにサイドのアルミフレームはアンテナの役割も担っている。バッテリーは容量が3.000mAhに拡大されたおかげで、長時間駆動が期待できそうだ。ちなみにXperia Zは2,330mAhで、「Xperia Z1 f」は2,300mAhとなっている。

ちなみにボディカラーは白、黒、紫の3色でXperia Zと変わらないバリエーションだが、Xperia Z1の紫はXperia Zのそれよりも青く、さわやかな感じだ。個人的にはXperia Zの紫はセクシーで良かったと思うが、万人向けにはこちらのほうがよさそうだ。

Xperia Z1のサイド(※本来は透明ケースはありません)。

パープルの背面プレス画像。


■結論

強力な表示能力、カメラ機能に加えて、Snapdragon 800搭載による動作はスムーズそのもの。5インチディスプレイとの組み合わせで、様々な状況で活躍してくれそうな強力なスマートフォンに仕上がっている。5インチサイズのディスプレイが大きいという人には、同等のカメラ機能とトリルミナスディスプレイを搭載するXperia Z1 fがおすすめだろう。Xperia Z1 fについては下記リンク先の記事を参照してほしい。

【ドコモ2013-14冬春モデル】 Z1のポテンシャルを凝縮した「Xperia Z1 f」(SO-02F)

なお、Xperia Z1は10月24日に発売予定となっている。



(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
Xperia Z1製品紹介ページ

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