AQUOS PHONE ZETA SH-01Fの展示ブース |
IGZOは普通の液晶と比較して消費電力の低さが売り物なのだが、前モデルでは表示クオリティをやや犠牲にしていたのにガッカリさせられた。それが今回の製品では改善されたということだ。さすがに日本メーカーの技術の進化は速い。
そして、この端末でインプレッシブだったのはそれだけではない。
■薄くなったボディ
ディスプレイサイズは約5.0インチとサイズアップしたのだが、ボディサイズは高さ約141mm × 幅約70mm × 厚さ約8.9mmとなった。重さは約139gだ。
前モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」では約138mm × 70mm × 9.9mm(最厚部:約10.4mm)、重さ約157g(電池パック装着時)なので、厚みが1mm~1.5mm薄くなっているのがわかる。
このせいか、実際に手に取ると非常に薄く感じる。
AQUOS PHONE ZETA SH-01F |
SH-01Fの背面 |
サイドから見ると薄くなっていることがわかる。 |
そして、重さの変化も大きく感じる。このときのシャープの説明員によれば、スマートフォンにおいて重さが150gを超えると女性が重く感じるのだという。そのため、今回はそのボーダーを明確に切ることを目指したのだそうだ。
デザイン面でも薄くなったAQUOS PHONE ZETAのボディラインは前モデルよりも数段、優美に感じる。この曲線からは何か日本的なものを感じてしまった。
■グリップマジックが便利
今回の機種の面白いところは「グリップマジック」だ。これはボディの両サイドに静電センサーを搭載し、手で持つとそれを感知して、ディスプレイ表示をオンにしたり、姿勢を変えても画面回転をさせないなどができる。手で持つことを検知するので、視線などを検知する機種よりも動作がシュアだし自然だと言える。
グリップマジックについて |
そして、なんと、この静電センサーは通常のスマホケースを使っているときにも機能するという。この検知技術はホバーなどの類の技術なので、ある程度、距離が離れていても検知できるのだという。要するにケースの厚みが手とボディの間にあったとしても機能するということになる。また、ケースを作っているメーカーなどにもこの静電センサーの特性を知らせ、できるだけ動作に問題のないケースを作ってもらえるように配慮しているという。なかなかの心配りだ。
ちなみにケース使用時はセンサーの強さを「強」に設定し、感度を上げることもできる。
グリップマジックではセンサーの感度を設定変更することができる。 |
なお、SH-01Fが搭載するCPUは最新のSnapdragon 800なので動作は非常にスムーズだ。
夜景に強いというカメラ機能についての紹介パネル。会場は明るかったので、試すことはできなかった。 |
落ち着いたテイストのボディカラー。 |
■IGZOの省電力化で、さらに延びるバッテリー駆動時間
前モデルでは2,600mAhだったバッテリー容量だが、今回のモデルでは3,000mAhへと拡大された。また、この製品に搭載されるIGZOはSH-06Eの世代のものよりも進化しており、約20%省電力なのだという。前述のように表示クオリティもアップしている。
これらの要素が加わり、SH-01Fは余裕で3日間使えるのだという。きっと、実使用でも丸2日ぐらいは、ある程度安心して使るのだろう。そして、おそらくはこのSH-01Fは国産スマホのなかで最も駆動時間が長い端末の1つだろう。
今回はカメラ機能を試すことができなかったが、カメラ機能がある程度の水準にあれば、かなりのおすすめ機種と言えそうだ。特にグリップマジックはなかなか面白い。今回、この端末に何か日本的な「オモテナシ」フィーリングを感じてしまうのは僕だけだろうか?
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
シャープ/AQUOS PHONE ZETA SH-01F製品紹介ページ
SH-01F欲しいなぁ。今のSH-02Eより1.7GHzと1.5GHz帯が使えてフルHDで電池持ちがいいんだよなぁ。SH-06Eは安くなってるし。
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