本記事では、303SHを紹介したい。
AQUOS PHONE Xx mini 303SH |
この303SHには「AQUOS PHONE Xx mini」という製品名が付けられているが、「Xx mini」という名が使われるのはこの303SHが初めてだ。Xx miniと名付けられたのは、Xxと比べてスペックを落としたモデルではなく、ハイエンド・コンパクトモデルであるからだ。
最大の特徴は約4.5インチサイズのフルHD解像度のIGZO液晶を搭載し、4.5インチディスプレイ搭載スマートフォンでは世界最小サイズのボディを実現した点だ。
約4.5インチのIGZO液晶は、解像度がフルHD(1,920×1,080ドット)のため、ピクセル密度は487ppiに達する。発売日が2014年2月下旬以降ということもあり、今回の発表会には駆動するデモ機は展示されていなかったため、その精緻さを確認することはできなかったが、ボディサイズは確認することができた。
今回の発表会で展示されたデモ機はモックだが、ボディサイズとカラーは掲載した写真の通り、確認できる。
カラーバリエーションは豊富 |
ボディサイズは暫定値ながら約63×124×9.8mmで、重さは現時点では未定。
実際に「世界最小」とうたわれるほどの驚異的なコンパクトさとは感じないが、小さいことは確かだろう。少なくとも最近の5インチディスプレイを搭載するハイエンド端末と比べると随分小さいので、持ちやすいと感じる方は多いはずだ。
そして、この303SHはXx miniの名を冠することから分かるように、ディスプレイ以外のスペック面でもハイエンド端末クラスだ。プロセッサはQualcomm MSM8974 クアッドコア2.2GHzで、内蔵メモリは2GB RAM、16GB ROMだ。
さらに、バッテリー容量は2,120mAhと特別大きくはないものの、省電力性能に優れるIGZO液晶を採用したこともあり、従来機種と同様に一般的な使い方で2日間持つとされる。
ネットワークは、ソフトバンクモバイルが同日発表した「Hybrid 4G LTE」に対応するので、「SoftBank 4G」と「SoftBank 4G LTE」という通信方式の異なる高速通信サービスに両対応する。具体的には、W-CDMAでは900MHzと2.1GHz、FDD-LTEでは900MHzと1.7GHz、2.1GHz、AXGPでは2.5GHzをサポートする。海外ではGSM(900/1800/1900MHz)も利用できる。
また、Wi-Fi(無線LAN)はIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz)とacにも対応する。Bluetoothもバージョン4.0対応だ。
さらに、メインカメラにはF値1.9と明るいレンズを採用し、有効画素数1,310万画素のCMOSセンサーを搭載する。デジタル一眼などのように、背景をぼかして手前の被写体を際立たせるような写真を撮影することもある程度可能とされる。
カメラ機能に関しては、302SHも同じだが、「翻訳ファインダー」というアプリを搭載する。このアプリは、英語の文章や単語をカメラを通してみると、その文字のところに日本語訳を表示してくれるARアプリだ。端末内の辞書を使って翻訳するため、ネットワークが利用できない場所でも使えるので、例えば海外旅行時などにも重宝しそうだ。さらに、日本語に置き換えた画像を写真に残すこともできたり、OCRで文字を読み込んでいるため、画面上の英語の単語をタップして直接辞書を起動し、意味を確認するようなこともできる。
その他の仕様はOSがAndroid 4.2で、外部メモリーにはmicroSDカードスロット(microSD/SDHC/SDXC対応)を搭載し、4GBのカードが同梱される。カラーバリエーションはターコイズ、ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、ゴールド、ライトピンク、ビビッドピンクだ。
IPX5/IPX7相当の防水仕様でもあり、おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信にも対応する。
途中紹介したように、発表会ではモックしか展示されなかったため、動作パフォーマンスや操作性などを確認することはできなかったが、手頃なサイズのAndroidスマートフォンを望む層には十分適した端末になりそうだ。
プレス写真。カラー:ターコイズ |
左からブラック/ホワイト/レッド/ブルー/ターコイズ/ゴールド/ライトピンク/ビビッドピンク |
発表会でのスライド
【情報元、参考リンク】
ソフトバンクモバイル/AQUOS PHONE Xx mini 303SH製品紹介ページ