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ソニー、電子書籍リーダーの新モデル「PRS-T3S」を10月4日に発売へ。Reader Storeも全面刷新。自分のレビューから本が買われると対価を得られるシステムも

ソニーは24日、電子書籍リーダー端末「Reader」シリーズの最新モデルとして「PRS-T3S」を発売すると発表した。発売日は10月4日で、ブラック、レッド、ホワイトの3色のカラーラインナップが用意される。市場推定価格は10,000円前後。

PRS-T3S

また、PRS-T3Sには、背面パネルを外して取り付ける本体一体型のカバーも用意される。このカバーを利用すれば、カバーを閉じると自動でスリープ状態になり、開くと自動でスリープから解除されるので、スリープの操作をしなくて済む分、楽に利用することができるようになる。

カバーも本体と同じく3色用意され、型番はPRSA-SC30、市場推定価格は3,000円前後となっている。

さらに、ライト付きのカバー「PRSA-CL30」も用意される。こちらも3色用意される。このライト付きカバーは、本体の上部位置にライトが設けられる形で、暗い場所でも読書を可能としてくれる。ライトの電源は本体バッテリーから取ることになるので、別途バッテリーを用意する必要や内蔵バッテリーを搭載する必要も無く、軽い薄型カバーで実現している。本体からの給電で約1ヶ月(Wi-Fiオフ時、テキストベースのドキュメントを約1分/1ページで1日30分読書した場合)の使用が可能となっている。

PRS-T3Sは、過去のシリーズモデルと同様電子ペーパーを採用した端末だが、ついに解像度が上がった。サイズは6インチで、解像度は758×1024へと改善されている。これにより、例えば電子コミックなどにおける小さな文字などでも旧モデルよりも読みやすくなる。

さらに、従来モデルと比べ、白黒反転の回数が減っている。電子ペーパーの場合、その特性として、ページ切り替え(画面切り替え)時に画面が白黒反転するのだが、その回数が前機種では最大15ページに1回だったのを、PRS-T3Sでは最大約4時間に1回に低減させることに成功している。これにより、より快適な読書体験が提供されるはずだ。

タッチパネルは光学式のクリアタッチパネルで、ページ送りや拡大など、各種操作はキーのほか、タッチ操作でできる。

内蔵メモリは約2GBだが、使用可能領域は約1.2GBにとどまる。これでもテキストベースの書籍、小説などであれば、十分な数を入れておける。

他にも外部メモリとしてmicro SDカードスロットを備えるので、そちらに保存しておくことも可能だ。

対応するファイルフォーマットは電子書籍が配信コンテンツ(.mnh)、XMDF(.zbf)、ドットブック(.book)、EPUB(.epub)、PDF(.pdf)、Text(.txt)で、写真はJPEG(.jpg、.jpeg)、GIF(.gif)、PNG(.png)、BMP(.bmp)だ。

IEEE802.11b/g/n準拠のWi-Fi(無線LAN)機能を内蔵し、Wi-Fiでネットワークに接続することができる。

充電はmicro USB端子から行うことになり、PCのUSB端子などから充電する場合は約2.5時間、ACアダプターを利用した場合で約2時間でフル充電できる。また、ACアダプター利用時には約3分で約600ページ送り分の読書が可能なほどまで充電できるので、朝の出勤前のちょっとした時間で充電し、その日の読書を楽しむことも可能だ。

本体サイズは約107×160×8.8(最大9.5)mmで、重さは約160g。この数字は読書専用機として国内最軽量となる。さらに、前述のカバーを装着しても約200gに収まるので、PRS-T2(カバー装着時)と比べても約20%の軽量化となる。

次に、電子書籍ストアのReader Storeだが、ソニーこのストアを読者参加型のストアに全面刷新した。新しいストアでは、読者が本のレビューを投稿したり、ユーザー同士のコミュニケーション機能が充実している。

さらに、レビューを付けた読者は他の読者がそのレビューを介して本を購入した場合に、対価を得ることができるようになっている。対価はレビューを通じて購入された書籍の販売価格の5%に相当するソニーポイントで提供される。この機能・制度によって、レビューも多く集まり、電子書籍ストアとしての価値も大きく高まることになりそうだ。

下に掲載したのはAmazon.co.jpにおけるPRS-T3S、カバー等の商品リンク。

  
PRS-T3S本体。左から順にブラック、レッド、ホワイト。


  
ブックカバー。左から順にブラック、レッド、ホワイト。

【情報元、参考リンク】
ソニー/PRS-T3S製品紹介ページ

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