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【取材レポート】Huluがニンテンドー3DSにやってくる!(発表会レポート)

相変わらずHuluヘビーユーザーの僕だが、7月11日に開催されたHuluのニンテンドー3DS版サービスの発表会に行った来た。このニンテンドー3DS向けサービスは、大画面の3DS LLにも対応する。

まず、「なぜ、3DS?」ということだが、これは子供向けにシェアが圧倒的に大きいためだという。Huluとしては、大人がだいたいスマートフォンを持っているように、子供はだいたいニンテンドー3DSを持っているというような認識だそうだ。

ニンテンドー3DSと3DS LL。

なお、3DSはあまり解像度が高くないため、この3DS向けサービスを楽しむには通信のビットレートが1Mbps以上であればOKということなので、あまり高速でない通信環境や無線LAN(Wi-Fi)ルータを使っている人でも安心のようだ。

■3DS版の特徴

さて、ニンテンドー3DSの特徴は2画面ディスプレイを搭載していることだが、このHuluのインターフェースはそれを十分に生かしたものになる。たとえば、動画コンテンツのタイトルをキーボード入力から文字検索することができるのだが、下の画面のソフトキーボードで文字を入力し、検索を行うことになる、このソフトキーボードはYボタンで起動することができる。

ソフトキーボードで「仮面」と入力して検索すると、

こんな感じで検索結果が表示される。

また、検索された結果は下の画面にリスト表示され、タイトルを選択すると、上の画面にそのタイトルの詳細情報が表示される。動画の再生は上の画面で行われ、下の画面に再生コントロールが表示される。

2画面ディスプレイを生かした表示。



ブラウザで見る場合と同じく、おすすめタイトルも表示される。


■3D対応は?

ニンテンドー3DSは3D表示(立体視)に対応しているのが特徴だが、このHuluの3DS向けサービスは2Dで提供され、3Dタイトルが提供される予定もないそうだ。「3D 貞子」のような国産3Dタイトルもあるので、なんとか考えなおして配信して欲しいところだ。

メニューのタイトルだけは3Dで表示することができる。

メニューのアイコン


■キッズロックとは?

3DS版サービスはキッズロックに対応しているのが1つのポイント。これは要するに18禁タイトルの再生禁止のように、キッズ(お子様)向けではないものを再生不可にする機能だ。

たとえば、最近のタイトルでは「Misfits(ミスフィッツ)」(英BBCのSFドラマ)は人気タイトルだが、ちょっとエロいシーンも多く、子供向けではない。このようなタイトルはキッズロックモードでは再生できないわけだ。それではどんなタイトルがキッズ向けかというと、ポケモンや仮面ライダーなどがこれにあたる。


■再生制限が課題だが

ところで、現在のHuluには再生制限というものがある。1契約で同時に1つのプレイヤーでしか再生できないのだ。ただし、デバイスの登録や、同時視聴でなければ何台でもできる。PC、スマートフォン、タブレット、PS3、ニンテンドー3DSなど、複数台のデバイスを登録し、それぞれにHuluアプリをインストールし、視聴できる。ただし、同時に2台で視聴することはできないようになっている、ということだ。そのため、パパがPCからHuluの映画を見ている時には、子供がニンテンドー3DSでHuluタイトルを再生できないのだ。

おそらく、ニンテンドー3DSサービスが開始されれば、これが問題となるのは間違いない。新たな家庭不和を生む原因の1つともなりかねないため、これを解決するプランが必要なのではないかと思う。たとえば、「ファミリープラン」などという名称で、少し割高(1480円ぐらい?)だけど、同時2台再生できるようなプランを作ってもらうわけにはいかないだろうか? これは実際に発表会でHuluの方に提案しておいたが、どうなるかはわからない。


■サービス開始は?

このニンテンドー3DS向けのサービスは提供開始時期は8月中ということだ。夏休みが8月なので、子供が楽しめるようになるべく早く開始してもらいたいところだ。

ちなみに、従来、新プラットフォームは北米市場から投入されるのが普通だったが、このニンテンドー3DSでは日本が初となるという。


■今後のタイトルのリリースは?

最近、日本国内のHuluを利用していて気になるのは新作タイトルの投入テンポがやや遅くなっている気がすること。もっとも、これはそもそもドラマタイトルのリソースがなくなってきているからかもしれない。ちなみに、最近、前述の「ミスフィッツ」が追加されて人気になっているが、これはシーズン4まで投入される予定だという。

また、気になるのは契約の関係か、「ビッグバン・セオリー」のように偶数月は偶数シーズン、奇数月はシーズン1、3のような奇数シーズンが公開されるというようなタイトルがあることだ。これについても聞いてみたが、やはり契約の関係で、常にすべてのシーズンを公開するようにするのが難しいという。

Huluの契約ユーザー数は順調に増えているが、タレントのベッキーさんを起用したテレビCMの開始以来、それが加速しているという。テレビCMでビデオオンデマンド・サービスの契約が増えるというのもアレだが、リアルタイムなテレビ放送とビデオオンデマンドというのは共存していけるということなのだろうか? 何にしてもベッキーおそるべしだ。

(記事:一条真人

【参考リンク】
Hulu

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