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「STEINS;GATE」は2009年にXbox 360で発売され、高い評価を受けたアドベンチャーゲームだ。その後、PlayStation 3やPSP、PS Vita、Windowsなどに移植され、スマートフォンについてはiOS版がリリース済みとなっている。
さらに、小説、漫画、アニメ化など、マルチメディア展開される人気作だ。
ゲーム画面例
2009年のリリースから既に数年が経過した作品だが、劇場版アニメが公開されるなど、いまだにその熱は下がっていない。その理由は作品のシナリオの完成度の高さにあるのだろう。筆者もPlayStation 3版をプレイし、完全に虜になってしまったが、この作品はキャラクター設定、シナリオ展開が「完璧」と表現しても過言ではないほど秀逸にできている。そして、キャラクターに命を吹き込む声優の演技も抜群で、特に主人公の岡部倫太郎はこの声と演技でなければ成り立たないというほどだ。
岡部倫太郎は自らを狂気のマッドサイエンティストと名乗る理系大学生で、彼の仲間である橋田至もスーパーハッカーだ。そして、ヒロインの一人、牧瀬紅莉栖は天才サイエンティスト。
彼らが集い、過去へ電子メールを送ることのできるタイムマシンを発明してしまうことから物語は思わぬ展開を見せる。「SERN」、「ジョン・タイター」、幻のレトロPC「IBN5100」、バタフライ効果、タイムトラベルにおける11の理論など、様々なキーワードが物語のキーとなる。
より具体的にストーリーを語るとネタバレになってしまうため避けたいが、「STEINS;GATE」は時間を扱ったSFだ。タイムマシンもの、タイムトラベルもの、またミステリー、サスペンス系の小説やドラマ、映画などが好きな方には間違いなくオススメできる。
そして、SFに疎い方についても、様々な用語については作中で意味を確認できるので、そこである程度の知識を補えるはずだ。また、ストーリーの主軸はシリアスだが、各キャラクターのやり取りはコメディ要素が含まれ、時に笑いを誘う面白さを見せる。彼らのやり取りを見るだけでも楽しめるので、「STEINS;GATE」には色々な楽しみ方ができるはずだ。
複数のルートがある作品だが、できればまずは攻略サイトなどを見ずに、また必要以上に前情報を得ずにプレイされることをオススメしたい。情報を調べ始めると、重要なことが意外と載っていたりするので、まっさらに近い状態でのプレイがベストだ。もちろん人によって好みが異なるので一概には言えないが、「今までにプレイしたアドベンチャーゲームの中で最高だった」という感想を抱く方が多く出てくること請け合いの作品だ。
もともとあまり操作を要求されないゲームだったが、Android版でもタッチ操作で簡単に操作できる。
そして、一般的にアドベンチャーゲームでは選択肢が登場し、ユーザーがその中から選択した回答によってルートが分岐していくシステムとなっているが、「STEINS;GATE」の場合は、「フォーントリガー」システムを採用している。
ゲーム内でプレイヤーは岡部倫太郎の携帯電話を操作することができるのだが、この携帯電話を操作するタイミングや送るメールの内容などによってルートが分岐していくのだ。正直な話、攻略サイトを見れば効率的なプレイができるのかもしれないが、一人のファンとして筆者としてはまずは何も見ずにプレイされることをやはりオススメしたい。複数ヒロインがいて、複数のルートがあるゲームなので、どこかのセーブ地点からやり直す、ということが出てくるが、少なくとも1回は何も見ずにプレイすべきだ。そうしないとせっかくのシナリオがもったいない。
携帯電話の使い方が鍵を握る |
なぜここまで念を押して前情報無しでプレイすることを勧めるかというと、サスペンスの要素がとても良くできているため、その方が明らかに作品を楽しめると思うからだ。
何はともあれ、超オススメのゲームがAndroidに登場したのでぜひプレイしてみてほしい。
左から岡部倫太郎、牧瀬紅莉栖、椎名まゆり
左から橋田至、漆原るか(男)
左からフェイリス・ニャンニャン、阿万音鈴羽、桐生萌郁
©2009-2013 MAGES. /5pb./Nitroplus
【情報元、参考リンク】
Google Playストア/「STEINS;GATE」