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スマホの画面などにも使われている旭硝子の強化ガラス「Dragontrail」を使ったガラス製ベンチルーフがFIFAコンフェデレーションズカップで登場

AGC(旭硝子)は6日、世界初となる競技者用ベンチ向けガラスルーフを15日にブラジルで開幕するサッカーのFIFAコンフェデレーションズカップ2013の6会場16試合の全てで提供すると発表した。

Dragontrailを用いたガラスルーフ

このガラスルーフは、スマートフォンやタブレット、テレビなどのカバーガラスとして使われている化学強化用特殊ガラス「Dragontrail」を用いて開発されている。

スマートフォンやタブレットは折りたたみタイプの端末が多いフィーチャーフォンと違い、ディスプレイ面が剥き出しのため、強度確保を目的として画面を化学強化ガラスでカバーしている。特に有名なガラスは米Corning社の「Gorilla Glass」シリーズだが、日本のAGCのDragontrailも広く知られている。

今回のガラスルーフに関しては、強く、しなやかで、傷にも強いDragontrailを3層合わせとすることで、強靭かつ大型化を実現し、さらに屋外での使用においても変形・変色・劣化せず長期にわたってクリアな視界を保つことが可能になったということだ。

ちなみに従来のベンチルーフは樹脂製のため、今回のガラスルーフほどの視界のクリアさや強靱性は持ち合わせていない。

15日に開幕するコンフェデレーションズカップは来年に開催予定のワールドカップ ブラジル大会の予行イベントの意味も兼ねており、世界的に注目を集めている。特に日本でも、日本代表が参加し、かつ競合揃いのグループに入ったことから、ワールドカップ出場を決めたばかりの日本代表がどのような戦いを見せるか注目されている。

後ろから見てもそのクリアさがわかる

世界的な注目が集まるコンフェデレーションズカップにおいてガラスルーフを提供するAGCのCEO、石村和彦氏は次のようなコメントを寄せている。

「FIFAの要求水準を全てクリアし、コンフェデレーションズカップ向けに、世界初の競技者ベンチ向けガラスルーフの開発に成功したことを嬉しく思います。本製品は最先端のガラス技術を結集したもので、ガラスという素材の進化と未来に向けた可能性を 全世界の人々に直接お伝えすることになります。FIFAの大会で素材メーカー製品がフィールドへ設置されることは極めて稀です。FIFAの高い期待に応えるべく、来年のワールドカップに向け、さらなる技術開発に取り組んでいきます」

【情報元、参考リンク】
AGC/プレスリリース(PDF)

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