Xperia A SO-04E |
ここでは、夏モデルとしては最速の5月17日発売となった「Xperia A SO-04E」の実機レポートをお届けしたい。
■中身はZ、新しさがA(エース)
Xperia Aのベースとなるモデルは2013年春モデルとして発売されている「Xperia Z SO-02E」だ。CPUには1.5GHzクアッドコア(Qualcomm APQ8064)を搭載し、OSにはAndroid 4.1、下り最大100MbpsのXiに対応し、アウトカメラには約1310万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」が搭載されている。
Xperia Aの紹介パネル |
Xperia Zよりスペックダウンした大まかな部分は、フルHD(1080×1920)だったディスプレイの解像度がHD(720×1280)となったこと、約220万画素だったインカメラが約31万画素に、そしてバッテリー容量が2,330mAhから2,300mAhに若干減ったところだろう。しかし、その分小型化された利点もあり、究極のハイスペックを求めない限りはこの差は実用上問題ないだろう。
リアカバーは取り外し可能で、バッテリーの交換もできる。 |
逆に、スペックアップした部分もある。新たにNOTTV対応となり、新機能である録画機能にも対応したことで、内蔵ROMも16GBから32GBに増えている。さらにスリープモードからロック解除せずにカメラを起動できるカメラキーが側面に設けられた。タッチパネルを使用せずにカメラキーで撮影可能だ。そして、カメラキー半押しでオートフォーカスが起動するなど、デジカメのような使い方が可能となった。
右側面にはカメラキーが搭載されている。 |
■Xperiaらしいカジュアルさ
ディスプレイの解像度はHDとなり、サイズも約4.6インチとXperia Zよりも小さくなったが、ボディの横幅が約67mmと小さくなったことで持ちやすいサイズ感となった。さらに背面はラウンド形状となっているためフィット感が良い。
Xperia Aの正面。 |
Xperia Aの背面。 |
カラーはホワイト、ブラックに加えて、パステルカラーのピンクとミントの4色。これからスマートフォンを始める人や女性にも訴求できるスッキリとしたデザインとなっている。
左側面にはキャップ式のUSB端子と充電用の接点(写真=上)、 右側面にはカメラキー、ボリューム、電源ボタンがある(写真=下) |
上面にはAVアンテナとイヤフォン端子(写真=左)、 底面にはマイク孔とストラップホールがある(写真=右) |
ユーザーに対する訴求ポイントして価格面も挙げられる。新規・MNPの大きな割引や、これまでiモードケータイを使っていたユーザーへの機種変更時の割引施策などが行われ、格安でXperia Aを購入できるようサポートされる。
■Xperiaらしい機能
アプリケーション面では大きな変更はないが、入力システム「PoBOX」において手書き入力時に漢字が認識できるようになっている。
ひらがな漢字の混在入力が可能となった。 |
ミュージックプレイヤーはソニーならではの「WALKMAN」アプリが搭載されており、これからスマートフォンを始めようとするユーザーには一番わかりやすい訴求ポイントとなるのではないだろうか。
WALKMAN独自のおまかせチャンネルといった多彩な再生機能や、クリアステレオなどの音質補正技術やxLOUDなど充実している。デザイン面を含めてソニーらしい作り込みがなされている。
洗練されたXperiaホーム画面(写真=左)、
ドロワーにはWALKMAN、アルバム、ムービーなどソニーオリジナルのアプリが並ぶ(写真=右)
アプリのデザインセンスの良さはムービープレイヤーである「ムービー」も同様で、動画詳細画面やプレイコントローラーなどシンプルなデザインだからこそわかりやすいメリハリの効いた実用性の高いものとなっている。
そしてXperiaらしい機能としてカメラ機能の充実がある。基本機能は従来機と変わらないが新たにカメラキーが設けられたことで、スリープモードからカメラキー長押しすることで、ロック解除せずにカメラが起動できる点がやはり便利だと感じた。
機能面ではプレミアムおまかせオートが便利で、自動でシーンを認識して最適な撮影ができるよう働いてくれる。特に逆光時に真っ黒になりがちな写真も、見た目に近い明るさで撮影できるので実用性が高い。プレミアムおまかせオートはデフォルト設定となっているため、モード切替せずにカメラを起動してすぐに綺麗な写真撮影ができる。
綺麗な写真が撮れるプレミアムおまかせオートが便利 |
カメラキーをシャッターボタンとして使用すると、しっかりとホールディングできて撮影できる。ただし、ボタン半押しの感触までは良いのだが、全押しの感触がわかりづらく、強く押しすぎてブレてしまうケースもありそうだ。ボタンの形状とストロークに関して作り込みが欲しいと感じた。
マルチウィンドウ表示が可能なスモールアプリも健在 |
Xperia Aは価格設定(各種割引を適用した上での実質負担額)が安いものの、スペックを落とすことなく最新機能を盛り込んだハイスペックスマートフォンと言っていいだろう。フラッグシップモデルとなるXperia Zと比較すると実用的な端末と評価してしまいがちだが、Xperia Zにはない良さがあり、全く別のベクトルを持つスマートフォンであると感じた。
下にその他、いくつかの写真を掲載しておきたい。
Xperia Zと比べると小振りで持ちやすい。 |
卓上ホルダにセットしたところ。 |
会場に展示されていたケース。
会場に展示されていたヘッドフォンなど。
(記事:mi2_303)
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/Xperia A SO-04E製品紹介ページ