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【試用レポート】Optimus G ProはOptimus Gからいかに進化したのか?

LGエレクトロニクスのNTTドコモ(以下、ドコモ)向けスマートフォン「Optimus G Pro L-04E」は今年の春モデルだが、発売時期が遅れたおかげか搭載するCPUがQualcommのSnapdragon S4 ProからSnapdragon600(APQ8064T)へと変わり、高速かつ低消費電力となった。今回はこのOptimus G Proと、前機種である「Optimus G L-01E」を比較してみた。

左がOptimus G Pro、右がOptimus G。大きさは大差ないのがわかる。
Optimus G Proは5インチ・フルHD液晶ながらフレームが狭く、ボディ幅を抑えている。

≪外観、ディスプレイ、サイズなど≫

Optimus G Proは最近のトップモデルの標準とも言える5インチ・フルHD液晶を搭載したモデル。これに対してOptimus Gは4.7インチディスプレイを搭載したHD解像度モデル。しかし、両者はサイズ的にはほぼ同じ程度であり、数mmだけOotimug G Proの方が大きいという感じだ。角の丸みが異なり、Optimus GはRの半径が小さく、角がゴツゴツした印象なのに対して、Optimus G Proの印象はマイルドだ。これは側面も同じで、手に持った印象もOptimus G Proの方が角張った印象がなく手に馴染む。

上がOptimus Gで、下がOptimus G Pro。Optimus G Proの角はより丸みを帯びている。

サイズには大差ない両者なのだが、手に感じる重さはかなり異なる。Optimus G Proは搭載バッテリーが3,000mAhと大容量なせいかずっしりした重量感がある。

さて、ディスプレイ表示はOptimus Gの方が明るく発色がいい感じだ。Optimus G ProはフルHDなので、当然ながら精細感は高いのだが、発色やコントラストではOptimus Gに負ける。また、視野角もOptimus Gの方が広い印象だ。Optimus Gは昨年秋の端末ラインナップの中でも抜群の機種だっただけののことはあり、表示クオリティも高い。

また、ボタン類の配置も当然異なるのだが、Optimus Gは電源ボタンが上部にあるので操作時に持ちかえる必要があるのが残念なところだが、Optimus G Proでは左側面へと変更になり、グリップしたまま操作できる。そして、Optimus Gではホームボタンはタッチキーだったのに対して、Optimus G Proでは物理ボタンとなり、操作を速くできる。

Optimus G Proのホームボタン。

細かいところではワンセグのアンテナの収納状態がある。Optimus Gでは平面に少し出っ張る感じなので端末をポケットから出し入れする際に引っかかる感じがある。一方のOptimus G Proではアンテナ位置がより上になっており、ポケットの出し入れなどでは引っかからない。

Optimus Gのワンセグアンテナの収納状態。ポケットの出し入れなどで引っかかりやすい。
また、電源ボタンが上部にある。

Optimus G Proのワンセグアンテナはポケットの出し入れなどでも引っかかりにくい。


≪動作≫

次に動作パフォーマンスだが、Optimus G Proは全てにおいてスムーズ感があるが、Optimus Gもディスプレイ解像度があまり高くないせいか動作はスムーズだ。ホーム画面のページ移動操作などでは大差ない快適性を得られる。ただし、アプリを動かすとやはりOptimus G Proの方が高速性を感じさせる。日本語入力1つを取ってもOptimus G Proの方が快適だ。

Quadrant Standardにおけるベンチマーク比較。左がOptimus G Proで、右がOptimus G。
Snapdragon600を搭載するOptimus G Proは一世代前のSnapdragonを搭載するOptimus Gの2倍近い性能を示している。


≪アプリ≫

Optimus Gから継続採用された独自アプリに「Qメモ」があるが、Optimus G Proではより使いやすくなった。Optimsu Gではボリュームボタンを2つ同時押しすることで起動できたが、Optimus G Proは通知領域に表示されるメニューから起動できるので、より楽に立ち上げることができる。なお、起動してしまえば同じ機能だ。

Optimus G Proでは起動しやすくなった「Qメモ」。


≪バッテリー駆動時間≫

さすがに3,000mAhの容量が効いて、Optimus G Proの方がバッテリーが持つ印象だ。一般的なユーザーであれば、フル充電しておけば1日中、心配なく使えそうだ。現在のスマートフォンとしてはトップレベルのバッテリーの持ちとなる。これは単純にバッテリーの容量が大きいだけでなく、CPUの低消費電力化やパワーマネージメントの進化も効いているのだろう。ハードウェアとして、世代が違うだけの進化はしている。


≪全体≫

Optimus G Proは全体的にOptimus Gよりも洗練されたが、Optimus Gも今使ってもポテンシャルが高い印象で、通常の使用感では極端な差を感じず、バランスの良さを感じる。両者はCPUの処理やバッテリー容量による駆動時間で大きく差が開くという印象だ。また、ディスプレイが明るく、コントラストが高いのもOptimus Gの美点であり、Optimus G Proには防水に対応しないという弱点もある。

今回の比較ではOptimus Gの良さを再確認することになったが、防水が必要ない人、バッテリー駆動時間の長いスマホが欲しい人などにはやはりOptimus G Proがオススメだ。

なお、Optimus G Proに関心のある方は下記の記事も参照してみてほしい。

【実機レポート】 ハイスペックと大容量バッテリー等、進化した「Optimus Pro G L-04E」
【取材レポート】「Optimus G Pro L-04E製品紹介およびタッチ&トライ」イベント
【取材レポート】Optimus G Pro L-04Eタッチ&トライ・イベントにおける実機レポート

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
Optimus G Pro製品紹介ページ

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