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【一条真人的Androidライフ】第21回:スマホがネットワークOS搭載パソコンの夢を実現する?

先日、Androidスマホ(スマートフォン)をタブレットに変身させるドッキングベースと合体させて使えるASUSの「PadFone 2」を使ってみて、タブレットぐらいの解像度の画面をスマホのCPUパワーで駆動させてもまったく問題がないのを再確認(そもそも、もはやハイエンドのAndroid端末はフルHD解像度だ)したが、このような形態のモバイルデバイスは今後も登場し続けるのだろうか? と考えさせられる。タブレットをディスプレイにする「TransAiO」(All in Oneの略)のアプローチも面白い。

ASUSの「PadFone 2」

さて、Qualcommの最新CPUであるSnapdragon600、800の性能は凄まじく、単純に現状のスマートフォンとして使うのであれば、問題ないというよりも、それ以上だ。そうなると、やはり今後のスマートフォンはどこに向かうのか? ということを考えてしまう。現時点でもSnapdragon600、800のパフォーマンスは現在のローエンドのネットワークOS搭載パソコンの「Chromebook」を軽く超えたものだ。

サムスン電子のChromebook

今から数世代先になれば、もはや、スマートフォンとタブレットを合体して使うような製品はごく普通のものになるのかもしれない。そして、さらに以前のMotorolaのATRIXのようにノートパソコン・ドックに合体させて、ノートパソコンとして使うようなものが、より実用性を持って再登場するような予感を感じる。スマートフォンとして動作しているときはAndroid、パソコンとして動作するときはChromebookのようにChrome-OSというようなハードウェアも数年後には可能になるのではないか?

ネットワークOS搭載パソコンはパソコンからのアプローチではなく、高速なモバイルネットワークが当然であるスマートフォンをコアとするドッキングで考えると、より現実性が高いのではないか? とか考えてしまうのは空想がすぎるだろうか?

記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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