DIGNO R 202Kの展示ブースと本体(4色分)。
今回の夏モデルでは、「AQUOS PHONE Xx 206SH」(シャープ製。こちらの記事参照)と「ARROWS A 202F」(富士通製)がいわゆる“ツートップ”だ。この2機種は5インチ・フルHD液晶を搭載し、フルセグに対応したハイスペックモデル。
一方、「AQUOS PHONE ss 205SH」(シャープ製。こちらの記事参照)と、このDIGNO R 202Kはコンパクトサイズのスマートフォンで、エントリークラスからミドルクラス向けの製品といえる。また、「Disney Mobile on SoftBank DM015K」(京セラ製)はDIGNO R 202Kをベースとしたモデルで、ハードウェアのスペックは同じ。今夏モデルのスマートフォンの残る機種は「シンプルスマホ 204SH」(シャープ製。こちらの記事参照)で、こちらは名前から想像できるように初心者やシニア向けのシンプル端末だ。
貴重なコンパクト端末であるDIGNO R 202Kだが、そのサイズは約60×122×10.4mmで、重さは約94gだ。最近のハイエンド端末はボディサイズが肥大化してきているので、約60mmのボディ幅は持ちやすさを重視する方には嬉しいサイズだろう。
さらに、防水スマートフォンとしては約94gという重さは世界最軽量となる。実際に手に持ってみるととても軽いことを実感する。特に5インチサイズのディスプレイを搭載するスマートフォンと比較すると圧倒的な軽さだ。
防水性能はIPX5/7相当で、IP5X相当の防塵性能も備える。
気になるディスプレイのサイズは約4.3インチで、解像度は1280×720(HD)だ。Androidのメイン操作キーとなる「ホーム」「戻る」「メニュー」などのキーは画面内に表示するタイプであり、独立したキーは持たない。これもコンパクトさを考慮した設計の一つかもしれない。
その他、スマートフォンとしての基本スペックを確認すると、OSはAndroid 4.2、プロセッサはQualcomm MSM8960 デュアルコア1.5GHz、内蔵メモリは1.5GB RAM、16GB ROM、外部メモリは最大32GBまでのmicroSDHCカードに対応、ネットワークは「SoftBank 4G」に対応、BluetoothはVer4.0対応といったところだ。
ネットワークは国内の3Gに関しては900MHz、1.5GHz、2.1GHzに、4Gは2.5GHzに対応する。4Gの対応下り最大速度は76Mbpsだ。
バッテリー容量は1,800mAhと、最近のモデルの中では少ない方だが、それほどヘビーにインターネットを利用しないエントリークラスのユーザーであれば実使用上1日は持つはずだ。また、バッテリーの消耗を軽減するための設定ができる「省電力ナビ」、アプリの利用状況を判別して不要な通信を停止する「オート通信制御」といった機能を上手く活用することで、より長い時間持たせることもできるということだ。
DIGNO R 202Kの3つのポイント。 |
そして、京セラ製端末ならではの機能に、「スマートソニックレシーバー」がある。
このスマートソニックレシーバーは他社向けの新モデルにも搭載されるので、202Kだけの特徴ではないが、従来のように受話スピーカーから通話の声を出力するのではなく、ディスプレイ全体を小さく振動させて音を伝える技術だ。これにより、通話の際、耳を当てる位置を気にしないで済むという利点がある。さらに、耳を覆うようにディスプレイを押し当てることで、周囲の騒音を上手く遮断し、よりクリアな音で通話することもできる。これは実際に体験するとキチンと違いを認識できるレベルであり、音声通話をよく利用する方にとっては重要な特徴と言えそうだ。
スマートソニックレシーバー。 |
他には、ワンセグ(視聴の際は同梱のアンテナを使う)、おサイフケータイ、赤外線通信にも対応する。
カラーラインナップはターコイズグリーン、ピンク、ブラック、ホワイトの4色となっている。
下に本体の写真を掲載する。
本体。良くも悪くもオーソドックスなデザイン。丸みを帯びているのでとても持ちやすい。
側面は良く見ると3色・3層にセパレートされている。表面処理も異なる。下部にはストラップホールもある。
これは「エントリーホーム」画面。初心者向けに用意されたシンプルなホームも利用できる。 |
下に掲載した写真はデモ機に入っていたアプリ。製品版にもプリインストールされるとは限らないのでその点には注意してほしい。
なお、前述したようにDIGNO R 202Kにはディズニー・モバイル仕様のモデルDM015Kもあるので、ディズニーファンの方はそちらも候補となるはずだ。
【情報元、参考リンク】
ソフトバンクモバイル/DIGNO R 202K製品紹介ページ