Androidニュース&アプリ情報メディア

【実機レポート】IGZO液晶を活かすことに注力した「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」(ドコモ2013夏)

NTTドコモ(以下、ドコモ)の今夏モデルにおけるシャープのフラッグシップモデルが「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」だ。言うまでもなくシャープの看板的な技術となった低消費電力なIGZO液晶を搭載したことにより、長時間駆動が大きな魅力となっている。ドコモの発表会でこの端末に触る機会があったので、そのファーストインプレッションをご紹介したい。

AQUOS PHONE ZETA SH-06E


AQUOS PHONE ZETA SH-06Eの紹介パネル


■フルHDに高解像度化したIGZO液晶

昨年末のIGZO搭載モデルと比較して進化したのがこの液晶自体だ。サイズが約4.8インチながら、解像度は一気にフルHDとなった。最近の各社のトップモデルが5インチフルHD液晶を搭載しているなか、よりドット密度が高い液晶を搭載したことになる。

表示クオリティは言うまでもなく十分なのだが、前モデルよりも白みがかったところがなく、よりコントラストが上がってクオリティアップした印象を受ける。これは記録密度が上がったことと何か関係があるのかもしれないが、定かではない。

前機種より白が浮いた感じがなく、コントラストがしっかりしている印象。

IGZOがなぜ省電力か?を説明するパネル。要するに不必要な書き換えを無くすことで省電力を実現している。


■マイルドな印象のグリップ感

前モデルのZETAは手に持つとちょっとカクカクした印象があったのに対して、今回のモデルはより持ちやすくマイルドな印象を受ける。これは側面がラウンド仕上げになっているためだ。このように側面を曲面にするのは「Xperia A SO-04E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)などでも同様であり、1つのトレンドなのかもしれない。とにかく持ちやすい印象に進化したのは間違いない。

側面が曲面状になり、持ちやすい。

ちなみにボディの厚みは9.9mmと1cmを切っている。これはミドルモデルの「AQUOS PHONE si SH-07E」の10.7mmやXperia Aの10.5mmを大きく上回る薄さだ。この薄いボディに大容量な2,600mAhのバッテリーを搭載しているのだからナイスだ。

この大容量バッテリーとIGZO液晶のおかげで3G連続待受時間で約530時間、連続通話時間で約750時間と駆動時間は抜群に長い。

ちなみにCPUはクアッドコアのQualcomm APQ8064T(1.7GHz)で、動作はごくスムーズだ。当然、防水にも対応するが、防塵ではないのが少し残念なところ。

カラーバリエーションは赤、白、青の3色。個人的には、青はもっと明るいカラーにしたほうがいい気がする。


■FMトランスミッタが便利そう

音楽再生に関してWolfson社の音声処理チップ搭載で音質に配慮しているとのことだが、まあ、それなりに向上しているかもという印象。面白いのは、FMトランスミッタを搭載しているため、FM波で音を飛ばせるのが便利だ。この機能を使えば、FMラジオ搭載の音楽プレイヤー機器のスピーカーから音を出すことができる。音楽再生についての細かいところでは、Blutoothがapt-Xに対応しており、再生時の遅延が小さくなる。

展示ブースには音質チェックのためにヘッドフォンも用意されていた。


FMトランスミッタ搭載。


■光学手振れ補正のカメラ

実際に効果を確認できるほどテストできなかったが、光学式手ブレ補正はこのSH-06Eの美点だ。レンズ自体を動かすことで手ブレ補正を行い、ソフト的な手ブレ補正と比較して画質的な低下が少ないのがいい。この機能は前世代のZETAにも搭載されていたが、今後も継続して搭載してほしい。

また、自分撮りなどで活用できるインカメラが約210万画素と200万画素超えなこともこの機種の美点。裏面照射型CMOSセンサーなので、暗い場所にも強いはずで、女子人気も高まるかもしれない。


■IGZOの特性を活かした機種

ソフトバンクモバイルの夏モデル(「AQUOS PHONE Xx 206SH」の記事はこちらを参照)ではフルセグチューナーを搭載して話題になったシャープだが、あえてフルセグチューナーを搭載せず、IGZOの特性を活かして、長時間駆動をターゲットにしているのがこの機種の特徴だ。音質の向上などに見られるように、メディアプレイヤーとして力を入れていきたいようだが、これも長時間駆動による活用法の1つの提案なのだろう。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/AQUOS PHONE ZETA SH-06E製品紹介ページ

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件