Optimus G Pro L-04E。フルHD液晶ならではの精緻な表示 |
●外観、レスポンス、バッテリー
5インチディスプレイを搭載しているため、大柄なボディではあるが、サイドが角張っていないため、それなりに持ちやすい印象。これは会場に展示されていた約5.5インチサイズのディスプレイを搭載するグローバルモデルと比較したため、その印象が増しているのもあるかもしれない。
ディスプレイに関してはフルHD解像度ということで、精細な表示なのだが、LGエレクトロニクスのディスプレイらしく、実際に緻密な表現力を持っている。また、ゼロギャップ・タッチ工法のおかげか、ディスプレイと表示面の距離が近い、独特の印象を受ける。
同様に、ゼロギャップ・タッチ工法のおかげか、タッチ操作のレスポンスも鋭い。ホーム画面のスライド時の動作もスムーズで、同じく5インチ・フルHD液晶を搭載するスマートフォンでも、昨年モデルの「HTC J butterfly」などとは異なるスムーズさだ。
左右のサイドが角張っていないため、横幅の割に持ちやすくなっている |
背面から見てもサイドが曲面になっていることがわかる |
日本向けモデル(左)とグローバルモデル(右) |
バッテリーは日本向けモデルが3,000mAhであるのに対して、グローバルモデルは3,140mAhとさらに大容量になっている。短時間の試用ではバッテリーの駆動時間などは試すことができなかったが、機会があったら駆動時間を計測してみたい。バッテリー容量は「Xperia Z」の2,330mAhを大きく凌ぐが、電力消費のマネージメントなどでバッテリーの実際の消耗速度は異なってくるため、単純に容量だけで全てを判断することはできない。
日本向けモデルの主なスペック |
グローバルモデルの主なスペック |
●カメラ
メインカメラとインカメラで同時に撮影できる「デュアル録画」機能はOptimus G Proのカメラにおける独特の機能。YouTubeなどで、自分撮りとメインの被写体を同時に撮影してレポートビデオを作るのに便利そうだ。また、水平だけでなく、垂直方向にも撮影画像をパノラマ化できる「VRパノラマ機能」なども遊べそうだ。
「デュアル録画」のメニュー |
「デュアル録画」の説明 |
デュアル録画中。インカメラの画像は小ウィンドウ表示される。そのサイズと位置は変更できる。 |
デュアル録画において小ウィンドウのカメラは切り替えもできる。 この写真ではメインカメラの画面を小ウィンドウに表示している |
「VRパノラマ」機能についての説明 |
「VRパノラマ」機能も遊べそうだ |
●総評
Optimus G Proはハイスペック端末ではあるが、カタログスペックだけが高い端末ではなく、内容がある印象を受ける。ディスプレイ表示も悪くないし、操作レスポンスはクイックだし、いろいろな機能も気が効いている。また、5インチディスプレイのわりに手に持った感じも扱いやすいなどハンドリングにも配慮されている。防水でないのは残念感があるが、成熟度の高い使いやすそうな端末だと感じた。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
・Optimus G Pro製品紹介ページ
・GAPSIS/【実機レポート】 ハイスペックと大容量バッテリー等、進化した「Optimus Pro G L-04E」(※1月22日の発表会にて)