参考画像:NTTドコモ向け最新機種 「MEDIAS X N-04E」 |
NECはカシオ計算機、日立製作所と携帯電話事業を統合し、現在はNECカシオモバイルコミュニケーションズにおいて開発を進め、「MEDIAS」ブランドでスマートフォン、タブレットを販売している。
しかし、フィーチャーフォン全盛時代と異なり、現在の国内携帯電話市場には新たな強力プレイヤーとして米Apple、韓国サムスン電子が登場し、その分のシェアを国内メーカーは食われる形だ。
同紙の報道によれば国内シェア2位の富士通ですら2013年3月期決算で携帯電話事業が赤字に陥る見込みという。
また、国内3位のシャープについては会社自体が危機的状況を迎えており、生き残りへ向けて模索中であることは昨年より広く知られるところだ。
非常に厳しい市場へと変わってきた国内携帯電話市場だが、NECが実際に撤退した場合、残る国内メーカーは富士通、シャープ、ソニー、京セラ、パナソニックの5社になる。
なお、朝日新聞による報道では、NECはフィーチャーフォンについては開発も生産もやめ、生産拠点のNEC埼玉は無線機器や人工衛星関連など社会インフラ事業の工場に衣替えするということだ。そしてスマートフォンの生産についてはすでに海外メーカーへの委託生産に切り替えられている状況だ。
さらに開発部門のあるNECカシオモバイルコミュニケーションズがLenovoへ売却されれば、NECからは携帯電話事業が完全になくなる形となる。
これら計画は4月末に発表される経営計画に盛り込まれる見込みという。現在は同紙の報道に留まるだけに今後の公式発表へ注目が集まる。
【情報元、参考リンク】
朝日新聞