Androidニュース&アプリ情報メディア

AppComingセミナーレポート 1:「最強モデル ELUGA X P-02E スマホ初の新UIで登場」

ELUGA Xの商品企画担当 渡辺氏
GAPSISのメディアパートナーでもあるAndroidアプリ情報サイト「AppComing(アップカミング)」はドコモショップ23店舗と協力し、2月25日から「AppComing読者キャンペーン2013 Spring」を実施しています。当初は3月10日までの予定でしたが、好評につき3月31日まで延長され、現在も対象店舗にて行われています。

このキャンペーンの目玉は特別セール商品です。店舗によって内容は異なりますが、お得に端末を入手できるチャンスなので、ぜひ対象店舗をチェックしてみて下さい。内容は随時更新されていますので、AppComingのキャンペーンページ、Twitterアカウント(@AppComing)などを追ってみて下さい。

そして、このキャンペーンでは特別セールのほか、一部の店舗においてスマートフォンセミナーも開催されています。

3月1日に東京の渋谷宮益坂店と福岡の西新店で、3月2日に東京の渋谷西口店で、3月8日に東京の新宿東口店で行われました。本記事ではこのセミナーのレポートをお届けします。

セミナーではいくつかのセッションが行われました。

パナソニックモバイルコミュニケーションズ株式会社による「最強モデル ELUGA X P-02E スマホ初の新UIで登場」、GAPSIS編集長 長田と、フリーライター 井上翔氏による「ドコモ2013春モデル&オススメのアプリ紹介」、そしてプロブロガー 島田純氏による「MOBILE × TRAVEL:ケータイを安く購入・維持するコツと旅のお供」、アイティアイ社長の中のひと による「Xi 100Mbpsフィールドテストレポート」です。

今回は、パナソニックモバイルコミュニケーションズによる「最強モデル ELUGA X P-02E スマホ初の新UIで登場」を紹介します。

なお、以下のレポートは渋谷宮益坂店、渋谷西口店と新宿東口店で行われたセッションの内容を編集部でまとめ、補足したものとなります。講演者の話した内容の書き起こしではありませんのでご了承ください。また、講演者は店舗により異なっています。

ドコモショップ新宿東口店入り口とセミナーの模様。
新宿東口店では1F受付カウンター前にてセミナーを実施。


≪ELUGA Xの概要≫

ELUGA X(P-02E)は1月30日に発売になったNTTドコモ(以下、ドコモ)の2013年春モデルの一つです。クアッドコアCPU、2GB RAM、32GB ROMという大容量メモリ、5インチ・フルHD液晶、国内定番機能の全サポート、NFC対応などが魅力のフルスペックスマートフォンです。

夏モデルである「ELUGA V」(P-06D)も良いデキの端末ながら、ELUGA Xの開発に当たり、やはり何かアピールポイントが無いと厳しい戦いになることは容易に予想されました。ELUGA Xの開発はELUGA Vのリリース前に始まっていますが、出来うる限り最高の製品を出したいと思って開発しています。その結果出来上がったのがELUGA Xです。

ELUGA X P-02E


≪ELUGA Xの評価≫

スペック、機能、実際の使い勝手などは良いものの、デザインは地味ですし、発売当初の注目度はあまり高くありませんでした。ところが、ふたを開けてみると、購入した方の口コミ、評価が高く、それらの声がジワジワと広がり、今では春モデルの人気機種「Xperia Z」(SO-02E)を脅かすダークホース的存在へと浮上しています。

例えば「価格.com」でもスマートフォンの人気ランキングで2位をキープし続け、満足度も非常に高いです。しかも、評価人数が多い中での数字です。

ELUGA Xには、Xperia Zを買いに来た人にも、つい浮気して買って頂ける魅力があります。ELUGA Xはスペックの高さのみならず、実際に手に取って触ったときの良さがあります。

また、価格.comだけでなくパナソニックでの調査でも90%以上の方が満足して下さっている、との結果が出てきています。

ELUGA X。5インチ画面を搭載するも、ボディは持ちやすい


≪ELUGA Xの魅力≫

様々な魅力がありますが、まず、基本的なスペックの部分で他社製品と比べて全く遜色がないレベルにあります。クアッドコアCPU、大容量メモリ、大容量バッテリー、しかもバッテリー交換が可能ですし、フルHD液晶など、スペックが高く、その上、国内定番機能も全てサポートしています。防水・防塵、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイです。さらに、NFCにも対応し、“フルスペックスマートフォン”と言える製品に仕上がっています。


以下、項目別に紹介します。


■フルHDディスプレイ、狭額設計

ELUGA Xには約5.0インチのフルHD液晶ディスプレイが搭載されています。一般的なデジタルテレビがフルHD(1920×1080ドット)ですから、そのテレビが僅か5.0インチの画面に収められていることになります。非常に精細な表示が可能です。ただ、それはXperia Z、ARROWS Xも同様で、それらの機種でもやはり綺麗に表示してくれます。

では、その中でELUGA Xの売りは何か? と言えば、パナソニックがテレビの「VIERA(ビエラ)」で培った技術を投入していることです。ELUGA Xのディスプレイの開発にあたってはVIERAの部門が協力しており、高画質技術「モバイルPEAKSエンジン」が搭載されています。これにより、人間が目で見た映像と同じような、自然な発色を実現していますし、鮮明な表示が可能となっています。

また、5インチ液晶を搭載するスマートフォンはどうしてもボディサイズが大きくなりがちですが、ELUGA Xでは可能な限り額縁部分を狭く設計しています。額縁部分はわずか3mmです。その結果、ボディの横幅は約68mmに抑えられ、持ちやすいです。しかも、メタルフレームを使って強度も確保しています。


■サウンド

スピーカーは上部の「docomo Xi」の
ロゴ付近にある
ELUGA Xのスピーカーは前面上部にあります。一般的なスマートフォンは背面にスピーカーがありますが、その場合、机の上に端末を置いたときや手で覆ったときに音がこもったり、聞こえづらくなります。しかし、ELUGA Xの場合は前面ですからその心配はありませんし、「MAXXAUDIO(マックスオーディオ)」という技術を使うことで、大きな音量を実現していますので臨場感ある迫力のサウンドを楽しめます。

このMAXXAUDIOは小さなスピーカーでも大きな音を出してくれる技術で、映画会社や音楽会社などでも使われていますが、スマートフォンへの採用はELUGA Xが初です。

高い品質のサウンドを提供してくれる技術として「Dolby Mobile」などもありますが、Dolby Mobileの場合はサラウンドを主に楽しむ技術です。ですが、それには2つのスピーカー(ステレオスピーカー)が必要で、多くの端末はモノラルスピーカーしか搭載していませんので、ヘッドフォン/イヤフォンを使用しているときにしか効果を楽しめません。ですが、動画視聴時など、イヤフォン無しでも迫力あるサウンドを楽しみたいものですし、その点でMAXXAUDIOは効果的です。


■物理キー

今ではほとんど見かけなくなってきた物理キーですが、無いと不便という声は多くありますので、パナソニックモバイルコミュニケーションズでは、その声に応え、搭載しました。

物理キーを端末前面の下部に搭載する


■カメラ

カメラについては絶対に負けないという自信があります。パナソニックではデジカメ「LUMIX」シリーズも作っています。ELUGA XのカメラにはそのLUMIXの技術が導入されています。これは初めて「LUMIX Phone」を作ったときからの流れで、デジカメ部門の指南を受けて開発されています。エンジンについてもLUMIXの「VenusEngine(ヴィーナスエンジン)」のカスタマイズ版である「Mobile VenusEngine」を採用し、非常に優れた品質の写真を撮影することができるようになっています。

絵作りの特徴は、補正を強く利かせて豪華に見せるようなものではなく、リアリティ重視です。人間の目で見えるものと同じ絵を再現する方向でチューンしています。そして、今回、フルHD液晶になったので、なおさらごまかしが通じなくなっていますので、リアリティ重視で高画質の撮影ができるように力を入れています。

カメラ機能。「おまかせiA」を使えば多くの場合、手軽に綺麗な写真を撮影できる。
また、露出補正など、各種設定をいじることも可能なので、幅広い対応が可能。

しかも、レンズもF2.2と明るいものを使っているので、明るく鮮やかに撮れる上、夜景など暗いシーンにも強いです。デジカメLUMIXでお馴染みの「おまかせiA」機能では、非常に多くのシーンを自動判定してくれます。夜景に関しては、普通の「夜景」に加えて「夜景+人物」というシーンも使えます。多くのスマートフォンでは夜景をバックにした人物の撮影はかなり厳しいのですが、ELUGA Xでは、「夜景+人物」シーンを使って、綺麗に撮ることができます。

メインカメラは有効画素数約1320万画素。レンズはF2.2と明るいものを採用している。


■バッテリー、スタミナ、充電

搭載しているバッテリーの容量は2,320mAhです。大々的にPRしているわけではありませんが、平均的な使い方で2日間持ちます。スタミナ性能が良いと評価される「AQUOS PHONE ZETA」と比べても遜色ありませんし、Xperia Zと比べても同様です。非常に長い時間持ちます。

ただ、大々的に“2日間持つ”とPRしていないのは、人によっても使い方によっても異なるからです。例えばゲームを連続して何時間も遊んでしまうと、やはり2日も持ちません。どのような状況下でも“必ず2日間持つ”というわけではないため、誤解を招かないよう大々的にPRしていないだけです。ただ、平均的な使用状況を想定した場合、2日間持つ、ということは確かです。実際、ユーザーの皆様からの声でも“本当に2日持った”、と聞いています。

ELUGA Xではバッテリー容量の増大だけでなく、充電機能にもこだわっています。ELUGA Xだけが「おくだけ充電」と「急速充電」に対応しています。しかも、おくだけ充電では旧モデルのELUGA Vにおける700mAから進化し、900mAでの充電が可能です。より短い時間で充電できます。また、急速充電では60分で1200mAh充電できるペースを実現しています。おくだけ充電の良さはmicroUSB端子のキャップの劣化や破損を心配しなくて済む点にもあります。

また、ELUGA Xは背面カバーを外せば、バッテリーを取り出すことができますので、予備バッテリーを使っての運用も可能です。

左から順に卓上ホルダ、ワイヤレスチャージャー、ELUGA X。

ワイヤレスチャージャーは卓上ホルダに立てかけることができるようになっている。


■充電しながらの動画視聴が可能

ELUGA Xではワイヤレスチャージャー P02(※同梱されます)を卓上ホルダにセットできます(上図参照)。ワイヤレスチャージャー P02は卓上ホルダに斜めにセットされますので、そこにELUGA Xを立てかければワイヤレスで充電できます。この状態での動画視聴も可能となっています。

ここでは動画を表示していないが、充電しながらの視聴が可能。

基本的にドコモとしては充電しながらの各種操作は推奨していません。というのも、本体が熱を持ってしまってバッテリーにも負荷が掛かってしまうからです。しかし、ELUGA Xの場合は公式にも充電しながらの動画視聴をNGとしていません。卓上ホルダに立てかけた状態でワイヤレスで充電できますが、そのスタイルが理由ではなく、動画視聴中でも発熱を抑えながら充電できるようになっているからです。これは、ELUGA Xでは充電時の入力を3段階に切り替えられるようになっているためで、その時の状況に応じて発熱を抑えつつ最適な条件で充電できるようにしているからです。

充電しながらでも安心して動画を視聴できるのも魅力の一つです。


■省エネ機能

ELUGA Xには「エコナビ」と呼ばれる省エネ機能が搭載されています。このエコナビを活かすことで長時間駆動が実現されます。エコナビでは予め設定したバッテリー残量になるとecoモードに切り替わり、残り使用時間が伸びます。また、便利な機能として、ユーザーの使用履歴・実績から平均的なバッテリー消費を計算し、残り使用時間の予測値を表示してくれます。一般にバッテリー残量はパーセンテージで表示されますが、それではあと何時間使えるかわかりません。しかし、予測時間を表示することで、あとどれくらい使えるのかが分かります。

残り稼働時間の推測値を表示してくれる


■UI

ELUGA XのデフォルトのUIはドコモの「Palette UI」ですが、他に2つ、「フィットホーム」と「ケータイモード」が入っています。嬉しいことに、フィーチャーフォン時代から「P」(パナソニック)のケータイが好きな方は、他社ケータイに浮気せず、ずっと使い続けてくださる方が多いという傾向があります。そうした方々がスマートフォンへ移行したときにも使いやすく感じて頂けるよう、「フィットホーム」は開発されています。

このフィットホームでは、片手操作がとてもやり易くなっています。画面の下半分のエリアにアプリ一覧を表示させ、フリックでページを送ることができます。手の小さい方、女性の方でも片手の親指で操作できます。さらに、ロック解除画面も片手でラクラクできます。ロック解除の際、解除ボタンが固定位置ではなく、指を触れた位置に表示されるようになっているので、やはり片手の親指でストレスなく手軽に解除操作ができます。

フィットホームにおけるアプリ一覧の表示。片手で楽に操作できる。

左:端末を横にしたときには横表示に切り替わる。右:ロック解除画面。


もう一つの「ケータイモード」はiモードケータイのUIをイメージしたモードです。ホーム画面で左右フリックすると発着信履歴を表示し、電話帳は上フリックで表示されます。また、メニューはタイル表示とフィーチャーフォンで馴染み深いものですので、スマートフォン初心者の方でも戸惑いが少ないものと思います。

ケータイモードのホーム画面(左図)とメニュー画面(右図)。


また、こだわった部分としてケータイモードではホーム画面上で長押ししても反応しないことがあります。初心者の場合、アイコンが移動したり増えたり消えたりすると混乱しがちです。そのため、「ケータイモード」ではあえてホーム画面上での長押しを利用できなくしています。


■キーボード

ELUGA Xには「フィットキー」と呼ばれるソフトウェアキーボードが搭載されています。フィットキーはキーパッドの位置とサイズ、色などのデザインを自由自在に変えられます。特に位置とサイズを手軽に変えられることで、片手でも操作しやすくしています。


フィットキーはキーパッドのサイズや位置を手軽に変えられる。QWERTY表示も可能。


■家電連携

家電連携も魅力の一つです。おサイフケータイ機能を使って、パナソニックのスマート家電とタッチするだけで手軽に連携できます。洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、オーブンレンジなど、様々な機器と連携可能で、例えば洗濯機などでエラーが出たときに、スマートフォンをかざすとその説明を見ることもできます。機械に苦手な方などにはとても便利な機能です。

様々な家電と連携ができるようになっている。


■Miracast

ワイヤレスディスプレイアダプター(EB-L70181)をテレビに繋げると、ワイヤレスでELUGA Xの画面をテレビに映し出すことができます。この「Miracast」という技術の場合、Wi-Fiルーターなどを介さずワイヤレスディスプレイアダプターとスマートフォンが直接やり取りできるので、とても便利です。


ワイヤレスディスプレイアダプター。テレビのHDMI端子に付けるだけ。電源はmicroUSB端子からとる。


ワイヤレスディスプレイアダプターの利用は下に掲載した動画がわかりやすいです。




次回、第2回目のレポートでは質疑応答の内容をご紹介します。


第1回/第2回第3回第4回第5回
(第4回目以降は公開時にリンクを随時追加)


【情報元、参考リンク】
ELUGA X P-02E製品紹介ページ
AppComing読者キャンペーン2013 Spring公式告知ページ

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件