Operaブラウザの月間ユーザー数が3億人を突破 |
同社はOpera ブラウザをコンピュータではWindows、Mac、Linux向けに、スマートフォンやタブレットではAndroid及びiOS向けなど、様々なプラットフォーム向けに提供している。
現在のブラウザ市場では、MicrosoftのInternet Explorer、GoogleのChrome、AppleのSafari、MozillaのFirefoxなど、有力かつ高いシェアを持つ製品が複数存在し、凌ぎを削っている環境にあり、Operaも特徴を打ち出す事が難しい状況と見られるが、月間3億人到達という数字は一つの大きなマイルストーンになる。
同社のCEOを務めるLars Boilesen氏は次のように述べている。
「3億はひとつの区切りと言えますが、当社の最終目標が達成されたわけではありません。ユーザー数が 3億人に到達するにあたり、かってないペースでのユーザー数増加を記録しました。 今後は、スマートフォン市場でのさらなるシェア拡大に向け、次世代製品への移行を加速していきます」
同社はAndroid及びiOS対応のトップブラウザを提供するため、今年、多くのスマートフォン及びコンピュータ向けブラウザの次期バージョンに向けてWebKitエンジンとChromiumへの段階的な移行を開始する。
WebKitエンジンとChromiumについては、同社CTOのHåkon Wium Lies氏が次のように語っている。
「Webkitエンジンはすでに非常に優れた機能を備えていますが、さらなる改善を施すための一助となりたいと考えています。 当社のサポート対象となる標準のすべてはカバーされ、必要十分なパフォーマンスも保証されています。当社のエキスパートをただ独自のレンダリングエンジンの開発に宛てるのではなく、オープンソースコミュニティと連携してWebKitとChromiumの改良に尽力させることには大きな意義があると考えています。 Operaはすでにマルチカラムレイアウトを改善するためのパッチの提供を開始し、今後もWebKitおよびChromiumプロジェクトに貢献していく所存です」
このパッチによってスマートフォンのゲーム環境に新たに導入される機能改善は、今月スペインのバルセロナで開催される「Mobile World Congress」(以下、MWC)で発表されるAndroid対応のブラウザの新バージョンとともに紹介される予定だ。
Wium Lies氏はまた、Operaの研究開発プロジェクトなどについて次のように述べている。
「Operaでは、さらにいくつかの研究開発プロジェクトと連携しながらWebKitの改良に取り組んでおり、その成果はコードネーム "ICE" のもとに、多くのユーザーに向けて先月に公開されました。 先進のブラウザ開発会社として、ICEが大きな反響を持って迎えられたことを本当に嬉しく思っています。 今後もICEおよびその他の研究開発プロジェクトについての情報は積極的に公開する所存です。と同時に、当社では独自開発のAndroid 対応の新ブラウザやOpera Web Passサービスの内容にも十分な自信を持っており、MWCではこれらのご紹介を主にさせていただきます」
【情報元、参考リンク】
Opera