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KDDI、Firefox OS搭載スマートフォンの導入へ向けてMozillaと協力

Firefox OS
KDDI及び米Mozilla Corporation(以下、Mozilla)は25日、Mozillaが開発を進めるFirefox OSを搭載した端末の日本市場への導入及びFirefox OSの機能向上に向けて協力することに合意したと発表した。

Firefox OSはMozillaが開発する新しいオープン・モバイルプラットフォームで、現在のAndroidとiOS、Windows Phone、BlackBerryなどが存在するスマートフォン市場の新しいプレイヤーとして、どのような存在感を示すことになるのか注目されている。

インターネットをすべての人々の利益になる方向へ発展させるというMozillaのコミットメントに則し、各種APIなどはリファレンスも含めてW3C等の標準化団体へ提案され、独自のAPIを指向しない、オープンなエコシステムの構築を目指している。

Mozillaはスペイン時間25日、バルセロナで開幕する世界最大のモバイル見本市「Mobile World Congress」におけるプレスカンファレンスで、このFirefox OSの今後の展開について明らかにしている。その中でもFirefox OS搭載端末を販売する通信事業者として日本のKDDIが含まれることが公開された。

Firefox OS搭載端末を市場に投入する第一弾メーカーにはフランスのAlcatel、中国のファーウェイ、ZTE、韓国のLGエレクトロニクスの4社が挙がっている。日本国内で投入される端末がどのメーカーの製品になるのかは現時点では不明だが、何らかの端末が今後1、2年でリリースされることはほぼ確実のようだ。

KDDIは、Firefox OSを搭載したスマートフォンの導入を検討していくことになるが、Mozillaが管理し、Firefox OSを搭載する端末を開発するメーカーが利用するソフトウェア群への各種機能追加のための協力をしていく予定だ。従来は有志の端末メーカー技術者による貢献が一般的だったが、通信事業者であるKDDIが行うことで開発のスピードアップ、端末ごとの機能差解消を図っていく。

特にユーザーの意図しないデータ通信を抑制する「データ通信の最適化」やユーザーのデータ保護のための「セキュリティ機能の強化」、「ペアレンタルコントロール」などの分野でKDDIのノウハウが提供される。

KDDIとの取り組みについてMozillaのCEOを務めるゲイリー・コバックス氏は次のように述べている。

「Firefox OSは、オープンなWebによる自由と無限の革新性を、世界中のモバイルユーザにもたらします。最も革新的なモバイル市場の一つである日本へKDDIが Firefox OS搭載端末を投入することによって、オープン Webは多大な恩恵を受けることでしょう」

【情報元、参考リンク】
KDDI/プレスリリース
Firefox OS

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