HTC One |
HTCは日本でもKDDIと組んで、真っ先に5インチ・フルHD液晶を搭載するスマートフォンを投入し注目を集めたが、今回発表されたHTC Oneは約4.7インチサイズでフルHD解像度を持つ液晶ディスプレイだ。5インチよりも若干小さいサイズのディスプレイにフルHDの解像度を備えるため、ピクセル密度は468PPI(HTC J butterflyは440PPI)となり、非常に細かい精緻な表示性能を誇る。
解像度が高く、表示性能の高いディスプレイはウェブサイトの閲覧など、一般的な用途でも見やすさを提供するが、やはりその魅力を最も堪能できるのは写真や動画、ゲームなどのコンテンツだろう。写真や動画を美しく視聴できることは間違いなく、ゲームも気持ちよく楽しめるはずだ。
さらにHTC Oneのサウンド機能「HTC BoomSound」は豪華だ。
一般にサウンド性能に優れたスマートフォンでも、その高い品質のサウンドを楽しむためにはヘッドフォン/イヤフォンを使った時だけに限られることが多いが、HTC Oneはヘッドフォンを使わずとも、前面の上下位置に配置されたデュアルフロントステレオスピーカーによって、高品質で迫力あるサウンドを楽しめる。内蔵アンプによって、歪みの低減された、品質の高いサウンドを実現したとされる。さらに原音に忠実な高品質なサウンドを楽しめる技術「Beats Audio」もサポートする。
そして、カメラも高性能だ。「HTC UltraPixel Camera」は、F2.0、28mmの明るいレンズを採用し、光学式手ブレ補正機構を備え、「Smart Flash」機能も持つ。Smart Flashは、被写体との距離によって自動的にフラッシュの光量を調節する機能だ。光学式手ブレ補正機構とSmart Flash機能はカメラ機能を重視するユーザーには魅力的だろう。
フロントカメラは有効画素数約210万画素で、88度の広角レンズを採用している。フロントカメラの広角レンズ採用などはHTC J butterflyと同じ流れだ。
動画についてはメインカメラ、フロントカメラ、どちらでもフルHD動画の撮影が可能となっている。
そして、これら魅力的な機能を駆動させる端末の心臓部にはQualcommのSnapdragon 600 クアッドコア1.7GHzを採用し、高い動作パフォーマンスを発揮する。内蔵メモリも2GB RAMと十分で、ストレージ容量は32GBもしくは64GBだ。
対応ネットワークはHSPA/WCDMA(850/900/1900/2100 MHz)、GSM/GPRS/EDGE(850/900/1800/1900 MHz)で、Wi-Fi(無線LAN)はIEEE802.11a/ac/b/g/n準拠だ。4G LTEについては国、通信事業者によって異なるが、いくつかの国において対応する見込み。そして搭載バッテリーの容量は2,300mAhだ。また、位置情報機能に関しては、GPSに加えてロシアの衛星を利用するGLONASSもサポートする。これにより、位置情報を得られる精度がより高くなる。
他にはNFC対応、Bluetoothはv4.0及びaptX対応、DLNA、MHL(micro-USB経由でHDMIへ変換出力)をサポートする。
本体サイズは約137.4×68.2×9.3mmで、重さは約143g。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、レッドの3色。
また、本体はフルメタルボディとなり、日本で販売されている最新のHTC端末である「HTC J butterfly」とは全く異なる質感を持つスマートフォンになる。それでいて背面はサイドから中央部に向けてなだらかな曲面を描くラインを形成しており、HTC J butterflyと同様、手にフィットする持ちやすさを実現しているものとみられる。
さらに、音声通話時の音質については日本メーカーが得意とする分野の一つだが、HTC Oneは2つのマイクを搭載し、周囲の騒音、ノイズを検知し、通話音声を大きくクリアにする「Sense Voice」機能を搭載する。音声通話品質に関しても改善を図ってきている。
また、ソフトウェア面でもホーム画面にTwitterやFacebookなどのソーシャルサービスの新着情報をオシャレかつリアルタイムに表示できる「HTC BlinkFeed」や、「HTC Zoe」「HTC Sense TV」などの様々な新機能を投入している。
HTC Oneは、フルメタルボディで高級感を持たせることにも成功した魅力的なフラッグシップモデルとして登場することになりそうだ。
販売地域は北米、欧州、アジア、中東などでリリース時期は3月以降の予定。ただし、現時点で日本での販売予定は明らかにされていない。
【情報元、参考リンク】
HTC One