▲GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E。 |
ドコモの2013年春モデルには7インチクラスのタブレットがラインナップされていないため、7インチクラスといえば「MEDIAS TAB UL N-08D」(NECカシオ製)と本端末が最新モデル(2012年秋発売)となる。
小型軽量が特徴となるN-08Dと比較するとやや大きめとなるため、縦で持つ場合は端末を握るというより、背面に手を添えてベゼル部分に親指を掛ける、いわゆる「タブレット持ち」をするサイズ感となる。サムスン電子の製品ラインナップには、これよりサイズが小さいファブレット(※)「GALAXY Note」シリーズがあるため、7.7インチという選択は妥当なラインだろう。
※ファブレット(Phablet)はディスプレイサイズが5インチから7インチのスマートフォンのこと。最近、この言葉がメディアに登場する機会が増えてきている。
▲前面(写真=左)、背面(写真=右)。
本端末のスペックは、チップセットはQualcommのAQP8060 で、CPUはデュアルコア1.5GHzで駆動する。ディスプレイ解像度は800×1280ドット、バッテリー容量は5,100mAh、ワンセグ、NOTTV、Xiの受信最大75Mbpsに対応する。ボディサイズは約197(高さ)×133(幅)×7.9(厚さ)mm、重さは約344gだ。
▲電源ボタン、ボリュームボタンなどボタン操作系は右側面にある。 |
▲上面にはアンテナ、イヤフォン端子。 |
下面には専用のコネクタ(USB接続)がある。 |
7.7インチのディスプレイは、有機ELと言うこともありメリハリのある発色で、独特の黒の質感は液晶とは違うため締まって見える。写真や動画を楽しむには十分過ぎる綺麗さがあり、さらに細かい文字や模様など細部まで見えるサイズ感はスマートフォンでは味わえない良さがある。スマートフォンと同じ距離でみる動画、YouTube、NOTTVなどの没入感が全然違う。
▲動画を視聴しているところ。有機ELディスプレイは発色が良く動画鑑賞には最適だ。 |
また、Webサイトの表示を同じ解像度の「GALAXY Note SC-05D」と比較した場合でも、本端末の方が拡大表示なしで文字が読めるためPCサイトを見る場合はやはりタブレット端末の方が使いやすい事が実感出来る。
▲GALAXY Note SC-05Dとのサイズ比較。右がGALAXY Note。 |
▲iPad(第3世代)とのサイズ比較。右がiPad。 GALAXY Noteとの比較では大きく見えたGALAXY Tab 7.7 Plusだが、iPadよりはかなり小さい。 |
ソフトウェア面では、大画面で手書きメモが取れる「ペンメモ」や手書き文字入力をサポートする「7note with mozec-T」をはじめとする役立つソフトや、電卓やカレンダー、Eメールなどがマルチタスクで起動する「Mini Apps 2.0」が便利だ。
例えば、メールを書きながらカレンダーを参照したい場合、普通なら双方のアプリを行き来する必要があるが、Mini Appsならメールの上にカレンダーを表示できるので、曜日の確認やスケジュールの確認をしながらメールを作成することも可能だ。その他通販番組を見ながら電卓で計算して手書きメモを取ることも可能で、パソコンのように柔軟な使い方ができる。
▲ナビゲーションボタンの中央下段にある「^」の逆マークの部分をタップするとMini Apps一覧を呼び出せる。 |
▲メモと音楽プレイヤーを立ち上げたところ。 |
▲YouTubeを見ながらMini Appsを起動することもできる。不思議な図かもしれないが、 手と端末の画像はYouTube動画で、それを視聴しつつMini Appsを起動できる。 |
▲動きを一枚の写真に合成するアクション撮影は、ゴルフのスイング確認などの他、このような変わった写真撮影も可能だ。 |
GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01Eは、持ち歩くにはちょうど良い大きさでありながら拡大表示無しでWebサイトの閲覧が可能なサイズ感を維持しており、実用的で且つ発色が綺麗なので写真や動画などを楽しむAV機能としても価値がある。タブレットならではの広い作業領域で使えるMini Appsはビジネス用途のアシストとなるだろう。
(記事:mi2_303)
【情報元、参考リンク】
・GALAXY Tab 7.7 Plus製品紹介ページ
・Samsung mobile fan site