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2013 CES取材旅行記 ~アメリカの景気の良さを感じたCES~ 後編

≪ベガスで初めてのバス≫

Unveiledの会場入り口。
前編からの続き。前編はこちら

そして、その翌日が「Unveiled」だ。これはCESの本開催を前にいくつかのメーカーがCESにおける展示を先行してお披露目するというイベントで、熱心なプレス陣が熱心に仕事をしている。

このイベントは夕方からで、取材するには開始前にプレスであることを示すプレスバッジを貰わなければならない。今までは郵便で送られてきていたが、今年は届かなかったので現地で貰う必要がある。

このUnveiledのイベント自体も、バッジを貰うのも、次の日のプレスカンファレンスも、Mandalay Bay Hotelというホテルで行われるのだが、これはストリップ通りの南の方に位置している。僕の宿泊していたThe Quadはストリップ通りの北方面なので、会場まではかなり遠く、モノレールで移動するとだいぶ歩かなければ到達できない。翌日からはシャトルバスが動くが、この日はコンベンションセンターからしか動いていないのだ。

僕はこの日、偶然、大先輩の会田氏にあって、「QuadからMandalay Bayに行くならバスが便利だ」と聞いていたので、バスで移動してみた。たしかに通りを直進するだけなので楽に移動できる。今まではモノレールとかシャトルバスばかりを利用していて、バスに乗ったことはなかった。

ちなみにモノレールの乗り場はどこもカジノの奥にあることが多くて、路線的に近そうに見えても乗り場までの移動に時間を食ってしまう事が多い。客をできるだけカジノで遊ばせたいという配慮なのだろう。

さて、Unveiledでは各社の発表ブースがあるだけでなく、立食パーティ的に料理が用意されているので、とりあえず何か食べてからバーでビールとかを飲んでゆっくり回るのが習慣である。今回はEngadgetとかMashableとかのブログ系プレスのために名前の入った特設デスクなども設置されており、記者の皆さんが忙しくキーボードを叩いていた。その横で、僕はとりあえずビールを飲んだりしているわけだ。ちなみに今回、このバーはLenovoのスポンサードで提供されている。

それにしても、料理にしてもいつもより金がかかっている。“今、アメリカは間違いなく景気がいい”と、僕はこのときに確信した。

モノレール。

ストリップ通りを走るバスはdeuce。なんと24時間走ってる。

会場には有名ブログメディアのための特設デスクもある。

今年は料理がナイス。

Lenovo提供のビールをありがたく頂く筆者。


≪LGエレクトロニクスのカンファレンスはなぜ朝一ばかりなのか?≫

翌日、CESの開幕初日はLGエレクトロニクスのカンファレンスの取材をするために午前6時に起きたのがつらかった。なぜLGエレクトロニクスは朝一ばかりなのだろう? そこそこ人気があるので、開始時間ギリギリに行っても入れないので、少し前に行かなければならないのもつらい。イベントは8時からだが、前述のように僕の滞在するホテルQuadからでは移動に時間がかかってしまう。

僕はこの初日の最後にあるQualcommのカンファレンス(終了時間は午後7時過ぎ)の後に、知人とチャイナタウン方面にミーティングに行った。

LGエレクトロニクスのプレスカンファレンス会場。

このときに行った日本風居酒屋では、偶然CESのブースの施工をしていたと思われる人々が打ち上げをしていた。彼らは仕事終わり、僕はこれからなわけだ。結局、ホテルに帰ったのは午後11時ごろで、それからLGエレクトロニクスの原稿を書いて送る。まったくCESの初日はせわしない。

居酒屋では日本と全く同じようなメニューを食べられた。

CESの本開催2日目ごろにカメラ関係のブースあたりで山田久美夫さんに遭遇する。かなり顔色が悪くて、最初は山田さんだとは思わなかったほどだ。聞けば昨日は寝ていないとのこと。さらにロストバゲージして荷物が届かないので、ヒゲもそれないそうだ。どおりで別人のようにやつれている。CES取材ではみんな大変だ。

3日目ごろの夜に上倉賢氏にLAのお土産を貰い、変なサングラスを買ってからチャイナタウン方面のベトナム料理屋に食事に行く。今までの人生の中でベトナム料理を避けてきた僕だが、パクチーというのは僕の口には合わないようだ。

変なサングラスをかけた二人。

名前は忘れたが麺料理。

あとはちょっと忙しいだけで終わったCES取材だが、CESはアメリカ的なスケールで、イベントの場所が離れていて移動に時間を食い過ぎて、なにかアウトドアゲームでもやっているような気がしてくる。普段、運動不足なIT関係者にはリハビリになっていいのかもしれない。




(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
CES

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