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【取材レポート】タブレットにもなる合体スマホ ASUS製スーパーフォン「PadFone 2」発表会

ASUS PadFone 2
ASUSTeK Computer(以下、ASUS)の「PadFone」と言えば、通信機能を持つスマートフォン本体とタブレット状の“Station”が合体して、タブレットとしても使えるという、マトリョーシカ人形のような合体型スマートフォン&タブレットだ。今回はその後継機となる「PadFone 2」の発表会「PadFone 2 メディアフォーラム」が六本木ヒルズで開催され、散歩のついでに行ってきたのでレポートしたい。

ちなみにPadFone 2は1月12日に発売済みのため、すでに入手している方もいると思うが、ASUSが“スーパーフォン”と呼称するなど、変わり種の端末なので、様子見をしている方も多いと思う。少しでも参考になれば幸いだ。

また、端末の細かい仕様などはこちらの記事を参照してほしい。
http://www.gapsis.jp/2013/01/padfone2.html

メディアフォーラムは六本木ヒルズで開催された。

PadFone 2のスマートフォン部分。この端末がいわゆる“コア”になる。

大画面液晶を搭載したStationと合体したところ。写真がぶれているのでプレス写真も合せて掲載した。
ちなみに合体処理が終わるとバイブレーションで知らせてくれる。

Stationの合体スロット部の奥にはコネクタが見える。ここに本体をセットする。

Stationとの合体時。正面から見ると普通のタブレットのようになる。

設定。モバイルネットワーク設定画面にはLTEが無いのがわかる。


■PadFone 2は“スーパーフォン”

今回の発表会でPadFone 2について説明してくれたのはASUS JAPANのシステムビジネスグループ テクニカルプロダクトエンジニアの阿部直人氏だ。

ASUSのタブレット製品全てに関わっているというASUSタブレットのスペシャリストだ。まずは実際にPadFone 2を手に、どんなシチュエーションでどんな風に使うか? を説明してくれた。

端末を手に説明してくれた阿部氏。

簡単に説明すると、PadFone 2は、外出先ではスマートフォンとして使い、家に帰ってきたらタブレット部(PadFone 2 Station)とドッキングして大画面でリラックスして使える。そして、通信費はスマートフォン1台分しかかからず、データの管理も1台で済むので、まさにラクラクな画期的製品、「スーパーフォン」だということだ。

スマートフォン、タブレットとして使え、あらゆる状況に対応するPadFone 2。


■PadFone 2の気になる仕様

デバイスの機能としては、クアッドコアのQualcomm Snapdragon S4 Pro APQ8064を搭載し、内蔵メモリは2GB RAM、64GB ROM、バッテリーはスマートフォン本体に2,140mAh、タブレット部分のStationに5,000mAhのものを搭載し、合計で7,140mAhになる。

スマートフォン部分のディスプレイは約4.7インチHD解像度(1,280×720)のスーパーIPS+液晶で、米Corning社のCorning Fit Glassのアンチフィンガープリントでカバーする。カメラは100枚連写が可能で、720pでの60fpsの動画撮影も可能だ。さらに多彩なフィルタ効果も搭載する。

ASUSのPC「ZENBOOK」シリーズの流れを受け継ぐデザイン。

高速なCPUであるQualcomm Snapdragon S4 Pro APQ8064を搭載する。

Stationにもバッテリーを搭載する。合体時は駆動時間がのびる。

Corning Fit Glassのアンチフィンガープリントで保護されたディスプレイ。

カメラでは100枚の連写が可能。

720pで60fpsの動画撮影に対応する。

オーディオ機能はASUS独自の高音質テクノロジー「SonicMaster」による高音質を実現し、AudioWizardによる状況に応じた音質設定ができる。また、アプリ&データのバックアップができる独自アプリ、インスタント翻訳ができる独自アプリ、アプリの起動をパスワードでロックできるアプリ「App Locker」、オリジナル手書きメモができるアプリ「SuperNote」などが付属する。ちなみに希望小売価格は7万9800円だ。

高音質を実現するSonicMaster。

多彩なオリジナルアプリを搭載。その一つがSuperNote。


■なぜSIMフリー?

PadFone 2はSIMフリー端末であり、対応するネットワークの通信キャリアであれば、ユーザーが好みのものを選んで利用できる。海外でも同様だ。対応しているのは3G(W-CDMA)の900MHzと2100MHzなので、この方式のサービスを提供しているキャリアを利用すればいい。

日本の場合はNTTドコモ、ソフトバンクモバイルで利用できる。もちろんNTTドコモのネットワーク網を利用してサービスを提供する日本通信なども利用できる。

発表会後、阿部氏になぜSIMフリーになったのか? という理由を聞いてみたが、日本で通信キャリアと組んで製品を出すのは手間と時間がかかるため、今回はとりあえずSIMフリーで出すことになったのだという。また、LTEに非対応で、3Gにしか対応しない理由も聞いてみたが、これは日本のLTE通信事情(周波数)とPadFone 2のハードウェアがマッチしないためだそうだ。

なお、LTE通信のための機能は切ってしまっているので、日本国内で販売されているPadFone 2を海外に持ちだしてもLTE通信はできないとのこと。

それにしてもSIMフリーで販売するというのは勇気のあるチャレンジ。このサイトに来ているようなマニア層であれば、当然そんなことは問題にしないと思うが、一般ユーザーがこれをどう受け入れるのか? 今後に注目したい。

ちなみに、この発表会にはITmediaやS-MAXなどで記事を書いているフリーライターで「ARROWS」スペシャリストな井上翔氏も来ていたが、ビッグなボディ(185cm位ありそうな身長)にペンタックスのミニ一眼Qを持っていたのがミスマッチな気がした。愛らしい人物である。

PadFone 2は絶賛発売中だ。

下はAmazon.co.jpでの商品リンク。



(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
ASUS/PadFone 2製品紹介ページ
GAPSIS/ASUS、スロットに挿せばタブレットに変身するスマートフォン「PadFone 2」を日本で1月12日に発売へ

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