Meizu MX |
「Meizu」、「Xiaomi」、「Huawei」……この中にあなたが知っているブランドはあるだろうか?
今回は、2012年に「Meizu MX」という機種が中国・香港で大ヒットした中国発の優良スマートフォンブランド、Meizuと、その人気機種Meizu MXについて紹介したい。
◆Meizuとは?
2003年創業、拠点は中国・珠海。珠海はマカオとの国境沿いの町で、香港からもフェリーで1時間程度のロケーションだ。当時は中国本土でミュージックプレイヤーの販売を行うオーディオブランドとしてビジネスを展開していたが、2008年にモバイルへと戦略をシフトし、Appleの「iPhone」に追随するデザインでスマートフォンの販売を行ってきた。中国本土では既に400を超える店舗を構えており、香港にもMeizu公式ストアをオープンさせている。
2012年1月1日には中国本土・香港でMeizu MXを同時発売し、香港のMeizuストアでは長蛇の列ができ、香港内では大きなニュースとなった。香港内でのMeizuの知名度も、この1年間で飛躍的に上がったと言える。
Meizuの特徴は、Apple、Samsung、HTCなど、数ある既存ブランドに対し、既存ブランドにも劣らないハイスペック機種を製造しつつも、徹底的な低価格戦略をとってきたことだ。例えば、Meizu MXについては、発売当初、2,999元(≒40,000円)の価格で販売を行っている。昨年末に中国本土で販売された「iPhone 5」の価格が16GBモデルで5,288元(≒70,000円)、32GBモデルで6,088元(≒80,000円)、64GBモデルで6,888元(≒90,000円)であることを考慮すると、Meizuの低価格戦略について納得頂けるだろう。
以下、Meizuのブランディング戦略について詳細を説明したい。
◆Meizuのブランディング戦略
(1)「低価格」&「ハイスペック」というローカルブランドならではのブランディング
前述の通り、Meizu MXの価格は2,999元(≒40,000円)と、ハイスペック・スマートフォン最新機種としては低価格で販売を行っている。では、スペックが劣っているかというと、決してそうではない。スペックの詳細については弊社ウェブサイトのこちらのページを確認頂きたいが、CPUについては、1.4 GHz と「Galaxy SⅢ」と同様のスペックであるほか、32GBストレージ、4インチHDスクリーン、8MPカメラなど、他の最新機種と比較しても決して劣らない性能となっている。
これは非常に大きな差別化要因となっており、特に日本と比較して平均収入や所得格差の大きい香港や中国においては、ユーザーを惹きつける魅力の一つとなっている。
(2)MEIZU Flyme Storeという独自のアプリストア
Meizuでは、AppleのApp Storeに対抗した独自のアプリストアも構えている。アプリの数は、2012年3月時点で10,000超と少ないが、ダウンロード数では既に1億を超えている。珍しいもの・新しいものが好きなユーザーにはオススメだ。特に、「MEIZU Flyme Store」では中国語タイトルのアプリが数多く、これから中国語学習に力を入れたいと考えている筆者個人としては嬉しいところだ。
2013年1月時点では、MEIZU Flyme Store内のカテゴリは「Social」「Games」「Business」を始めとし13にわたる。 |
アプリのタイトルは中国語のものが目立つが、むしろこれから中国語を勉強するという人にとってはオススメのツールだ(※クリックして拡大)。
もちろん、通常のAndroid端末として、Google PlayやYouTubeもプリインストールされているため、 中国語表記が苦手な方にとっても心配はいらない。 |
(3)ユーザー重視のソーシャルメディアマーケティング
また、Meizuのブランディングを語るのに欠かせないのが、徹底したソーシャルメディアの活用である。日本ではメーカー企業が自らソーシャルメディアの活用を行う事例はまだまだ少ないが、Meizuは、中国内では微博(Weibo)を活用し、ユーザーとのコミュニケーションをほぼ毎日欠かさずに行っている。これこそMeizuが絶大な支持を集めている所以だろう。
微博(Weibo)のMeizuページ。人口の多い中国とはいえ、60万人を超えるフォロワーがいることには驚かされる。 |
◆その他、実際の使い心地は?
・キーボードの配列など、インターフェース
おそらく中国製のスマートフォンということで、その使い勝手やインターフェースなどについて不安を抱く方も多いのではないかと思う。しかし、誤解を恐れずに言うと、Meizu MXのインターフェースは、AppleやSamsung製品の良いところを模倣し、上手く取り入れており、使いやすく、シンプルなものになっていると言うことができる。
Meizu MXのキーボード。どこかで見かけたことのあるようなインターフェースではなかろうか。 |
・日本語ロケール
残念ながら、Meizu MXには日本語ロケールはインストールされておらず、日本語入力には、GooglePlayから「Google日本語入力」などの専用アプリをインストールする必要がある。尚、インターネット上の日本語表示については問題ない。
「Google日本語入力」をインストールした画面。これで無事日本語入力も可能になる。 |
以上、中国発の人気ブランドMeizuと、その人気機種Meizu MXについて紹介してきたが、いかがだろうか。実際のところ、中国のような新興国発のスマートフォンに興味のある方は多いものの、日本でまだ情報の少ない機種について、実際に購入に踏み切るのは勇気が要るのではないかと思う。本記事が、Meizuや中国発のスマートフォンブランドに興味を持たれる方への情報源となれば幸いである。
そして、興味を持たれた方は、ぜひEXPANSYSより購入してみて欲しい。
Meizu MX
【情報元、参考リンク】
Meizu MX Quad-Core (SIMフリー, 32GB, White)
記事執筆者プロフィール
EXPANSYS
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EXPANSYSは、1998年に創業。SIMフリーのスマートフォン/タブレット、アクセサリを販売するオンラインショッピングサイトを運営する世界的なリーディングカンパニーです。現在では120を越える国々へ商品の発送を行っています。(50か国/地域のサイトで販売を行っており、12のパートナー会社で200を越えるサイト運営をしています。その数は今も尚増え続けています。)本社はイギリスで、EXPANSYS PLCは、ロンドン市場(AIM)に上場しています。コラムは香港よりEXPANSYS Japanの日本人スタッフがお届けしています!
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