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【CES取材レポート】白物パワーを感じた2013 CESのLGエレクトロニクスのブース

米ラスベガスで開催されたコンシューマ・エレクトロニクス・ショー「2013 International CES」(以下、CES)でのLGエレクトロニクスのブースは極めてパワーを感じた。LGエレクトロニクスは日本ではスマートフォン、PCディスプレイ、テレビ(これはイマイチか?)などで知られる会社なのだが、海外では洗濯機、エアコン、冷蔵庫、電子レンジなどの白物家電メーカーとしても有名な会社なのだ。パリには洗濯ができるランドリーバーをオープンしていたり、ドバイで見かけるエアコンの多くがLGエレクトロニクス製だという話もある。このあたりが同じ韓国メーカーでもサムスン電子との大きな違いだろう。

LGエレクトロニクスのロゴ。

■スマート家電

そんな白物家電を得意とするLGエレクトロニクスが、ここに来てなぜ元気になるのか? というと、いわゆる「スマート家電」のおかげだ。LGエレクトロニクスは冷蔵庫、洗濯機、オーブンなどの家電を持っているが、これらを最近スマート家電化し、スマートデバイスと連携できるようにしているのだ。また、ロボット掃除機さえも作っており、このジャンルも世界的に伸び調子だ。これらのスマート家電はデモ機が展示されており、その利便性を確かめることができた。

スマート家電をコントロールするためのアプリ。

アプリから洗濯機の動作を設定できる。

洗濯機の動作サイクル設定。

タッチ液晶を搭載し、ローカルでも設定できるスマート洗濯機とスマート乾燥機。


■テレビ

そして、テレビも強力だ。最近、米Googleが開発するAndroidベースのテレビ向けプラットフォーム「Google TV」の新バージョンがリリースされたのだが、これを真っ先に搭載したテレビはLGエレクトロニクス製なのだ。スマートTVに関しては、音声認識やジェスチャーコントロールなどのデモも行われていた。

LGエレクトロニクス製のGoogle TV搭載テレビ。

そして、4Kと言われるUltra HD解像度のテレビも展示されていた。今年のCESではソニー、パナソニック、LGエレクトロニクス、サムスン電子などの世界のメジャーなTVメーカーがみなUltra HD解像度のテレビを展示していたので、これも時流に乗ったものだ。また、曲面を描くOLEDの3Dテレビも展示されていた。

Ultra HDテレビ。

曲面を描くテレビ。

曲面を描く3DのOLEDテレビ。


■2つのアプリで機能アップした「Optimus Vu II」

スマートフォンに関しては、Googleの「Nexus」ブランドとして販売されている「Nexus 4」、そして「Optimus G」に加え、日本では未発売の「Optimus Vu II」が展示されていた。ちなみに、北米向けのOptimus Gは日本向けと違ってワンセグアンテナなどが無いので背面がスマートだ。

北米仕様のOptimus G。

Nexus 4。

Google Mapが最高。

さて、Optimus Vu IIは、ディスプレイは約5インチのXGA解像度と前モデルと変わらないが、手にとって見ると前モデルよりも持ちやすくなっている。また、動作も軽快になり、実用性が増している印象だ。クアッドコアではないが、CPUが高速化されているおかげだ。

Optimus Vu II。

Optimus Vu IIの背面。

Optimus Vu IIのスペック

また、独自のアプリとして、「Vu:Talk」、「Panorama Note」という2つのアプリを搭載している。Vu:Talkというのは2台のOptimus Vu2をペアリングし、片方で手書きで何か書くと、もう片方にも表示されるという手書きコミュニケーションツールだ。また、Panorama Noteというのは横にスライド可能な手書きノートで、横3画面分の幅で使うことができる。Panorama Noteは正直ちょっとショボイが、Vu:Talkはコミュニケーションツールとして楽しそうだ。

Panorama Noteについて。

Vu:Talkについて

また、細かいところでは、iPhoneでもAndroidでもドッキングできるBluetoothドッキングスピーカーなども展示されていた。

Bluetoothドッキングスピーカー「ND5630」。

今年のLGエレクトロニクスは製品の層が厚く、人々の注目を最も集めるブースの1つだった気がする。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
LGエレクトロニクス

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