ソフトバンクモバイルは20日、インターネットに加えて全国の書店でも電子書籍を購入することができるスマートフォン向け総合電子書籍サービス「スマートブックストア」を12月22日より提供開始すると発表した。
このサービスは電子書籍取次大手のメディアドゥが提供する電子書籍配信ソリューションを利用することで実現している。
スマートブックストア最大の特徴は実際の書店でも電子書籍を購入できることで、もちろん現金や図書カードでの支払いが可能だ。一般的なサービスであれば、インターネット上の専用サイトからクレジットカードなどを使って購入することになるが、スマートブックストアは書店で紙の書籍を購入するのと同じ感覚で電子書籍を購入できる。
具体的には国内出版取次大手のトーハンの全国取引先書店1,500店舗で購入可能だ。対象店舗数は2013年3月末までには約3,000店舗に拡大される予定。
このサービスでは、書店店頭における電子書籍販売の売上の一部を書店が受け取る形となり、さらに一度書店店頭で電子書籍を購入したユーザーが、次回以降、直接スマートブックストアのサイトで電子書籍を購入した場合にも、書店にロイヤルティーが支払われる、新しいビジネスモデルが採用されている。書店との共存共栄を図ったシステムといえるだろう。
また、このサービスはソフトバンクモバイル以外の通信事業者のスマートフォンでも利用できるため、NTTドコモ、KDDI(au)のユーザーでもスマートブックストアの電子書籍を楽しむことが可能だ。
なお、書店で購入する場合は電子書籍版のラベルが貼られた書籍などをレジに持っていき、代金を支払えばいい。支払い時に引換券が渡されるので、それに記載されたQRコードをスマートフォンで読み取り、スマートブックストアのサイトにアクセスすればダウンロードできる。
対応機種はAndroidスマートフォン、iPhone/iPad/iPod touchだが、一部非対応機種もある。
スマートブックストアではサービス開始当初は3万点以上の書籍ラインナップを揃え、今年度内(2013年3月末まで)に7万点にする予定。
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