ソフトバンクモバイルは29日、同社が提供する公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」の利便性を向上させる取り組みについて報告した。同社はいくつかの取り組みを順次実施しており、ソフトバンクWi-Fiスポットのサービスを改善させていくとしている。
主な取り組み内容は、ログイン時間の短縮、5GHz帯への対応、セキュリティの強化、移動中のWi-Fi接続制御、携帯電話回線とWi-Fiの切り替え時間の短縮、その他Wi-Fi接続最適化のための継続的な改善、となる。
それぞれの概要は以下の通りだ。
(1) ログイン時間の短縮
ソフトバンクWi-Fiスポットへ接続する際、サービスを受けられる状況にあるかどうか都度認証が行われているが、従来のウェブ経由の認証からSIMカードの機能を活かしたEAP-SIM認証の展開を進めている。この新しい認証方式により、接続までの時間が従来の7〜10秒から2〜3秒程度に短縮可能になる。EAP-SIM認証に対応したアクセスポイントは順次拡大し、2013年3月末までに40万カ所になる見込み。
(2) セキュリティの強化
EAP-SIM認証の導入によって、WPA2エンタープライズのセキュリティーレベルを実現している。
(3) 移動中のWi-Fi接続制御
スマートフォンなどの端末側の機能である加速度センサーを用いて、状態を検出し、車などでの移動中に不要なWi-Fiに接続しないように制御する「移動中Wi-Fi接続制御」を搭載している。
(4) 5GHz帯に対応したアクセスポイントの拡充
2.4GHz帯に加えて5GHz帯にも対応する。同社はアクセスポイントの5GHz帯対応を進めており、11月末時点で約14万カ所のアクセスポイントの対応が完了する見込み。2013年3月末までには40万カ所になる予定。
(5) 携帯電話回線とWi-Fiネットワークの切り替え時間の短縮
屋内のアクセスポイントから漏れた弱いWi-Fi電波を受信することで、逆に電波状況が悪くなりウェブへのアクセスが滞ってしまう場合など、端末側で受信感度を監視して接続を制御したり、アクセスポイントが電波環境を把握し、端末との接続を制御するなどの対策によって、Wi-Fiネットワークへのスムーズな切り替えとウェブアクセスを可能にする。また、3G/4Gなどの携帯電話回線からWi-Fiへ切り替える際の発生する無通信時間を解消する機能も搭載している。
(6) Wi-Fi接続最適化のための継続的な改善
Wi-Fi接続の環境変化にあわせてソフトバンクWi-Fiスポットを快適に利用できるよう、自動的にWi-Fi接続に関する動作を最適化する機能を搭載している。
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