便利な「Qメモ」機能 |
第1回目では基本仕様のおさらいと全体的な感想を、第2回目では外観やディスプレイ、付属品等の紹介を行った。第3回目では機能やソフトウェア面についていくつかの項目をピックアップして紹介したい。
なお、記事中の写真やキャプチャ画像はクリックすれば拡大画像を閲覧できる。
《ホーム、プリインストールアプリ等》
Optimus GのホームアプリにはOptimus Gの標準ホームとドコモの「Palette UI」の2つがプリインストールされており、初回設定時に選択できるようになっている。また、ホーム設定は後からでも設定変更できるので、最初は適当に選んでも問題ない。
ホームアプリの選択画面 |
左:標準ホーム、右:Palette UIのホーム
Optimus Gの標準ホームでは、いくつかカスタマイズ機能があるので、それを紹介したい。まず、ホーム画面に配置するアプリのショートカットアイコンのスタイルなどを変更することができる。アイコンを長押しすると、その四隅と右上にカスタマイズ用のマークが表示される。四隅のマークの部分をドラッグすると、ウィジェットへの変更が自動的にできる。また、アイコン右上のマークをタップすると、アイコン画像の変更とサイズ変更ができる。
アイコンのカスタマイズ。右はアイコンを長押しした後の状態。
四隅をドラッグして広げると自動的にウィジェットに変わる。 |
アイコン画像はプリインストールされているものから選んでも、自分で撮った写真をアイコンに用いることもできる。さらに、アイコンは大小のサイズ変更もできる。よく使うアイコンや、見にくいアイコンなどは大きく表示してもいい。
左:アイコン画像変更画面。右:アイコンサイズを大きくしたところ。
Optimus Gのプリインストールアプリはそれほど多くなく、ドロワー3ページ分プラス少し、というところ。基本的なアプリが多く、本当に余計だと感じるものは少ない。また、便利なアプリとしてオフィスデータを扱う「Polaris Office 4.0」が入っている。Polaris OfficeではWord、Excel、PowerPointのデータを扱うことができ、Optimus Gの動作パフォーマンスで十分快適に操作できる。
プリインストールアプリの一覧(※端末によって同じとは限らない可能性があります)
Polaris Office。右画像はPowerPointのデータを開いたところ。
《設定》
基本的な設定項目は一般的なAndroid端末とほぼ同じ。ただし、いくつかOptimus Gの独自項目などもあるので、それらを紹介したい。
■表示設定
「表示」設定では、「ワイズスクリーン」設定ができる。これは、Optimus Gのフロントカメラを活用し、端末を操作している人の顔をフロントカメラが認識している間はバックライトをオフにしない、という機能。長文などを読んでいる際、長い間端末を操作せずにバックライトがオフになってしまう場合等があると思うが、そういうシーンを避けられる。
また、フロントキー照明の設定も変更できる。Optimus GのAndroidメインキー(「ホーム」「戻る」「メニュー」)はタッチタイプとなっており、慣れるまでは照明がないとどこにどのキーがあるのか分かりづらい。標準設定では一定時間が経つとライトが消えるようになっているので、常時オンにしたい場合はここで設定変更できる。
左:表示設定画面。右:フロントキー照明の設定画面。
■パワーセーブ設定
いわゆる省電力関係の設定だが、パワーセーブのオン/オフのほか、個別設定ができる。例えば、バッテリー残量が減ったときに自動同期をオフにしたり、Wi-FiやBluetoothをオフにしたり、という設定だ。
パワーセーブ設定
さらに、Optimus GにはクアッドコアCPUを省電力駆動させる「Ecoモード」と呼ばれるモード設定がある。このモードをオンにすると、バッテリーのもちを良くするために1~2コアで動作する。一方オフにすると最適なパフォーマンスを引き出すために1~4コアで動作する。この場合、そのときの処理に合わせて最適なコア数で動作することになる。
基本的にはEcoモードはオフにしていていいと思うが、駆動時間が気になる場合はEcoモードをオンにしよう。
Ecoモードの設定
■ジェスチャー設定
Optimus Gでは着信音やアラーム音を止める際に、端末を裏返せばいいなどのジェスチャー機能が搭載されている。この設定もオン/オフを切り替えられる。
ジェスチャー機能の設定 |
《Qメモ》
Qメモは手書きメモを作成できる機能で、第1回目でも触れたが、かなり便利だ。ただ単に手書きメモを作成・閲覧するだけであれば、様々なデベロッパーから様々なアプリが出ているわけであり、便利なものも多く存在するが、Qメモ最大の魅力は画面に透過表示ができ、通常の操作を邪魔しない、という点だろう。
手書きメモを表示したまま通常操作ができるので、メモを見ながらメールを書いたり、電話番号を入力したり、ということが本当に便利にできる。
Qメモ
ちなみに、Android標準のスクリーンショット撮影機能も利用できる。Qメモはボリュームキーの上下を同時押しだが、スクリーンショットは電源キーとボリュームキーの下を同時押しとなる。ただ単に画面を保存したいだけならQメモを利用するよりもスクリーンショットの方が速い。
《Qスライド》
Qスライドはワンセグと動画プレイヤーアプリで使える機能で、動画再生画面を半透明化し、画面に表示したまま、別のアプリを操作できる。“動画を見ながら操作”ができることになる。ワンセグのアプリにはQスライドボタンが用意されているので、それをタップすると透過表示モードになり、別の操作も可能になる。
例えばワンセグを視聴しながらブラウザを使ったり、メールを作成したり、という使い方が可能になる。この機能も意外と便利だ。
Qスライド機能の説明 |
テレビ映像のためモザイクをかけているが、ワンセグを表示しつつホーム画面やブラウザを
操作できることが分かると思う。また、透過の度合いも変更できる。
操作できることが分かると思う。また、透過の度合いも変更できる。
《カメラ》
Optimus Gには有効画素数約1325万画素のメインカメラと約137万画素のフロントカメラが搭載されている。ここでは、いくつか特徴的な機能を紹介したい。
ひとつは「タイムキャッチショット」。これは、シャッターを押す1秒前に数枚の写真を撮影する機能。一体どういうこと? と感じがちの一見分かりにくい機能だが、要するにシャッターを押す前1秒間の写真も自動的に撮ってくれる、というもの。シャッターを押さない限り勝手に写真が端末に保存されることはないが、押したときには押した瞬間から1秒前までの写真が保存されることになる。
もちろん、タイムキャッチショットの機能を使わない場合には1秒前の写真が保存されることはない。
この機能がどういうシーンで便利かといえば、突発的に訪れた撮影チャンスなどに便利だ。シャッターを押すのが間に合いそうもないシーンでも、その1秒前までの写真も数枚勝手に撮ってくれるので、もしかしたらその中に良いショットが得られているかもしれない。
タイムキャッチショット |
次は「ボイスシャッター」だ。
こちらの方が一般的で、誰にとっても便利と言える機能だろう。「チーズ」「スマイル」「ウィスキー」などの言葉をしゃべることで、シャッターを切れる機能だ。
ボイスシャッター |
以上、機能面を見てきたが、感想などは第1回を参照してほしい。
【情報元、参考リンク】
・Optimus G L-01E製品紹介ページ
・GAPSIS/【一条真人取材レポート】 オレ予想では日本市場のトップを狙える端末「Optimus G」。発表会&端末レビュー