Xperia VL SOL21 |
《外観、ディスプレイ》
外観は今までのXperiaと同じく“arc”デザイン。初代「Xperia arc」ほどのarcぶりではないが手に持った時にホールドしやすい感がコンフォータブルだ。arc形状で凹んだ部分は厚さ8.7mm、最厚部分で約10.9mm。厚い部分はごく普通の端末という感じだが、中央部を約2mm薄くできるのがソニーの技術というところか。
ディスプレイは約4.3インチでHD(1280×720ドット)解像度と最近の端末ではごく普通だが、発色、コントラストは抜群で、写真の表示再現力は高い。また、「Direct Touch」技術によってタッチ精度が向上している。
ボディのカラーリングはピンク、ホワイト、ブラック、ブルーの4色だが、落ち着いたマット仕上げになっている。
背面。表面はマット仕上げで落ち着いた感じ。 |
ピンクモデルとブラックモデル。 |
《メディア機能》
カメラは約1,300万画素の同社製裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を搭載する。画素数ではトップクラスだ。シーン機能としてサイバーショットにも搭載される「プレミアムおまかせオート」モードを搭載。4連写した画像をHDR合成することで、暗い場所でもある程度の画像を撮影できるのがいい。
また、9種類のピクチャエフェクトを搭載し、バリエーションのある写真を撮影できるのがオモシロイ。エフェクトのなかでも万華鏡はほかにあまりないエフェクトだ。また、模型のように撮影できるミニチュアもオモシロイ。
音楽再生では「ClearAudio+」や「Clear Phase」などで音質を向上させている。
撮影モードにXPプレミアムおまかせオートが追加された。 |
万華鏡エフェクト。 |
オーディオ機能はClearAudio+機能を追加。 |
《急速充電が便利》
今回のXperia VLでは付属のACアダプタで急速充電に対応しているおかげで、充電時間が短縮できて便利だ。約10分で1時間程度通話できるぐらい充電できるそうなので、急いでいるときには便利そうだ。また、付属の卓上ホルダにセットして充電できるのも便利だ。
ちなみにCPUはQualcommのMSM8660(1.5GHz)デュアルコアで、実使用上ではあまり不満はない感じだが、クアッドコアがポピュラーになってきた昨今ではスペック的には見劣りせざるを得ない。
卓上ホルダーを使うと時計的にも使える。 |
《Xperia VLの方向性は正しいのか?》
Xperia VLはディスプレイ表示も美しく、触ってみると特に過不足なく使え、しかもデジカメ、オーディオ、ビデオ関連に優れたものを持っているのを感じる。メディア機能面では前モデルから一層の進化を果たしているので、多くの人はXperia VLに満足できるだろう。
しかし、Xperia VLはスマートフォンとしてのトップパフォーマンスを目指しているわけではないのが気になる。それがXperiaのカラーだと言えばそれまでだが、現在のコンセプトで世界市場のトップを取れるのか? と考えると、心配にならないでもない。
《基本仕様のおさらい》
- OS:Android 4.0
- CPU:Qualcomm MSM8660 1.5GHz デュアルコア
- メモリ:1GB RAM/16GB ROM
- ディスプレイ:4.3インチ Reality Display(HD)
- メインカメラ:約1,300万画素Exmor R for mobile
- サブカメラ:約31万画素 CMOSセンサー
- バッテリー容量:1,700mAh
- Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)
- Bluetooth:4.0
- 本体サイズ:約65×129×8.7mm(最厚部10.9mm)
- 重さ:約120g
- その他:防水・防塵対応、おサイフケータイ、NFC、赤外線通信、ワンセグ、Wi-Fiテザリング対応
- 付属品:卓上ホルダ、マイク付ヘッドセット、ワンセグアンテナケーブル、ACアダプタケーブル
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
・KDDI/Xperia VL SOL21製品紹介ページ