GALAXY Note II |
ワコムの技術がサムスン電子のスマートフォンに採用される事例は、「GALAXY Note」「GALAXY Note 10.1」に続いて3例目になる。ワコムのデジタルペンセンサーシステムのスマートフォン分野への採用事例としてみた場合でもGALAXY Noteは初だ。
GALAXY Noteシリーズには「Sペン」と呼ばれる専用のタッチペンが同梱され、それを活かした手書きメモ機能などが備わっているが、このSペンはスマートフォン向けの一般的なタッチペンとは全く異なるものであり、高精度かつ機能性を有するものとなっている。
一般的なタッチペンは単に指での操作を代替するものに過ぎないが、Sペンはワコムが開発・販売するペンタブレットなどのペンと同様に、ペンにボタンが装備されている。このボタンを使うことで、多機能性を実現している。しかも、ボタン機能を駆動させるために電池を必要とすることもないので、ペンの重さも軽い。
さらに、一般的タッチペンと大きく異なるもう一点の特徴は、筆圧を感知できることだ。それにより、Sペンでは、本当の意味での手書きに近いレベルの多彩なイラスト描画も可能となっている。
ワコムは今回の技術提供の発表プレスリリースにおいて、「GALAXY Note IIに搭載されたサムスン社独自のノート作成アプリケーションS Noteと当社のWacom feel IT technologiesがサポートするS Penのコンビネーションにより、ユーザはこれまで以上に容易に自らの創造性を自由に表現することが可能になります」と紹介しているが、正にその通りの機能が実現している。
Wacom feel IT technologiesは高精度のデジタルペン、マルチタッチセンサー、コントローラIC、ドライバーソフトウェアなどから構成され、自然で直感的なユーザーインターフェースのソリューションを提供するものだ。
なお、NTTドコモ向けのGALAXY Note II(SC-02E)は11月に発売予定となっている。
【情報元、参考リンク】
ワコム/ワコム・フィールイット・テクノロジーズ Samsung GALAXY Note IIに採用