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【一条真人端末レビュー】強力なメディアエンターテイナーの意外な弱点とは? − Xperia SX (3/3)〜音楽・動画〜

《ウォークマン的なクオリティの音楽再生》

Xperia SXは音楽再生のクオリティに非凡なものを持っている。これは同社の携帯音楽プレイヤー「ウォークマン」で培われた技術が搭載されているおかげだ。基本的にはクリアオーディオテクノロジー、そして、バーチャルサラウンド技術だ。クリアオーディオテクノロジーとは、左右の音をバランスよくクリアに出力するClear Stereoと重低音をクッキリさせる技術であり、これがコントラストの高いクリアな音を実現している。いい音だとは思うが逆に不自然に感じる人もいるかも知れない。

付属のヘッドフォンはカナル式。

Xperia SXに付属するヘッドフォンで聞いても音質はハイレベルで、コントラストの高い音はウォークマン的である。音楽プレイヤーとして使うのも実用レベルだ。ちなみに、ワンセグ機能も搭載しているのだが、このアンテナはケーブル状でヘッドフォンとの間に接続して使う。

Windows PCからのデータ転送には「Media Go」というプログラムが提供されており、USB接続でPCと接続したときにインストールすることができる。AppleのiTunesには及ばないが実用レベルで使うことはできる。


《ソニー独自コンテンツサービス》

ソニー独自のオンデマンドビデオサービス「Video Unlimited」を楽しめるのもアドバンテージだったが、最近では「hulu」や「U-NEXT」など、Androidでもリッチなコンテンツを持つオンデマンドビデオサービスが利用できるようになってきているため、強力なアドバンテージではなくなってしまったのは残念。

これに対して、電子書籍Readerは他のAndroid端末に対してアドバンテージがあるかもしれない。


《デジタル的にハイスペックを目指し過ぎるのが弱点?》

デュアルコアCPU搭載ということで、全体に操作感はスムーズだ。クールなコンパクトボディでオーディオプレイヤーとしても非凡なものを持ち、若干の弱点は感じるがデジカメもサイバーショットの流れを汲む機能を搭載していて楽しめる。ディスプレイもハイポテンシャルで、さまざまなメディアを楽しめるSXはデジタルガジェット的にも面白い。

SXはかつてのウォークマンが持っていたサムシングを感じさせてくれるXperiaだ。

しかし、全体にデジタル的なハイスペックを考えすぎたのが、人間にとって少しなじみにくく不自然に感じるものになっている面があるのが残念。まあ、リアルデジタル世代には気にもならないかもしれないが。

左:メイン画面、右:プリインストールされているメディア関連アプリ。


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【情報元、参考リンク】
Xperia SX製品紹介ページ


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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