ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)の「PANTONE」と言えば、多彩なカラーリングを持ったコンパクトな女性向けのオシャレな端末だったが、今回のバージョンアップではそのキャラクターが大きく変化したというのが第一印象だ。
多彩なカラーリングは従来通りだが、従来のスイーツなカラーリングだけでなく、今までよりもシックなものやアバンギャルド感のあるものまで、さまざまなカラーが用意されることになった。カラー数は8色から25色へと飛躍的に増えた。
大画面化で変身したPANTONE。
25色が揃ったボディ。ユーザーはいいが、販売店泣かせなのが予想できる。
また、ボディサイズも変わった。今までは女性の手のひらに収まりやすいコンパクトサイズだったのが、最近のAndroid端末の標準的なサイズになり、ディスプレイサイズは約4.5インチでHD解像度(1280×720ドット)となった。
今までのPANTONEにはないシックなカラーリングも。 |
≪これもPANTONE≫
手に持つと「これがPANTONE?」という大きさを感じるが、実際にサイズは約65×128×10.6mm(突起部を除く「暫定値」)と大柄になった。普通のAndroid端末という感じだ。しかし、独自のシンプルなユーザーインターフェースはやっぱりPANTONEで、シンプルで使いやすい。まあ、ヘビーユーザー向きではないかもしれないが。
CPUは1.5GHのデュアルコアを搭載し、最近の平均的なAndroid端末並のパフォーマンスは出ている。ディスプレイ表示は液晶で、さすがにAQUOS端末ほどの発色、コントラストなどの表現力は感じないが、悪くない。また、モバイル回線が「SoftBank 4G」対応なので、通信速度は期待できる。カメラ機能も有効画素数約1,310万画素なので精細感が増したのは間違いないだろう。
これらはカメラで写真を撮影してブログなどにアップしたい人には便利だろう。最近の女性は食べ物を撮影してブログにアップすることが多いのでいいかもしれないという感じで、このあたりも女性にバリューのある機能アップという気がする。また、大画面化した液晶も写真を表示してみんなで見るのに便利だ。
1,310万画素のカメラで料理を撮りまくれ。 |
ホーム画面はPANTONE独自のもので、アプリ画面、ウィジェット画面、ショートカット画面を切り替えて使う。シンプルでスピーディに使えて実用的だ。
ウィジェットはウィジェット画面にのみ表示される。 |
素早く起動したいアプリはショートカット画面に。 |
≪PANTONEならではのスペシャルは?≫
前モデルのガイガーカウンター搭載をやめてしまったのは残念だが、逆にオシャレさに特化した端末という原点に帰ったのかも知れない。
カラーリングが25色に増えたという話をしたが、さらにオプションのデザインシールと組み合わせることで、飛躍的な数のデザインを楽しむことができる。とはいえ不器用な僕などはシールがうまく貼れない予感がするので、買ってもシールは使わないかも知れませんが。
国産端末らしくおサイフケータイ、防水、ワンセグなども搭載しているので、普通に使うにも不足はないし、カラーリングでおしゃれ感も高く、コミュニケーション端末としても悪くない。
PANTONE 6は基本スペックが強化されて普通のAndroid端末並になり、それにPANTONEらしさを加えた総合力の高い端末に生まれ変わったという印象。より幅広いユーザーにマッチしそうだ。
デザインシールでさらにアクセントを。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
・ソフトバンクモバイル/PANTONE 6 200SH製品紹介ページ
・GAPSIS/ソフトバンク、PANTONE 6 SoftBank 200SHを発表。25色のカラーを用意