CEATEC JAPAN 2012 |
それが、今年の冬のラインナップでは、全部入りで、実用的に使えて、最速レベルのパフォーマンスを持つ端末がいくつも登場してきた。これからは全部入りでも普通に使える端末が、ある程度標準的になっていくことだろう。
auの「HTC J butterfly」の搭載する、5インチサイズでフルHD解像度というディスプレイは他を圧倒するものだが、扱いやすいディスプレイサイズは? というような問題は人や状況にもよるし、永遠の課題だろう。スマートフォンがパソコンと同じ道を歩むならば、今後、高性能化が進み、それに合わせてアプリが高機能化していくことだろう。
HTC J butterfly |
しかし、単純にそうはならないと僕は思う。スマートフォンはモバイル回線で繋がり、よりリニアに素早く使えるツールでなくてはならない。クラウドにいつでも接続できる、高速な回線は単純なCPUの速度よりもありがたい。
そして、今後、スマートフォンがどうなっていくのか? と考えたとき、僕は大きな進化として他の機器との連携性、通信性が向上していくのではないか? と考えている。今年の「CEATEC JAPAN 2012」(10月2日~6日に開催されたIT・エレクトロニクス展示会)では、この“繋がっていく”デバイスがいくつか登場していた。
今までもワイヤレスで接続できるBluetoothのスピーカーは登場していたが、ソニーの「SRS-BTV5」などは、本体上部に掲示された「N」マークと、あらかじめアプリをインストールしておいた「Xperia」の「おサイフケータイ」アイコンをあわせるだけでBluetooth接続できる。
NFCで簡単にBluetooth接続できるソニーのスピーカー「SRS-BTV5」。
また、オムロンなどの万歩計や体重計などでは、測定データを転送できてしまう。パナソニックもNFC対応スマート家電をいくつも出展していた。
そのあたりに、新しいAndroidの進化があるような気がする今日この頃だ。
おサイフケータイ機能で体重データを転送できるオムロンの体重計「HBF-215F」。
連携できるパナソニックのスマート家電の数々。
記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo、
ブログ:一条真人メモ
クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo、
ブログ:一条真人メモ
クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。
→「一条真人的Androidライフ」の他の記事はこちら
本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定!
本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定!