「うつして翻訳」の展示
「うつして翻訳」はドコモが11日から提供開始する新しいサービスで、旅行や出張などでの海外渡航時に役立つ助っ人だ。
「うつして翻訳」はドコモのAndroid(アンドロイド)スマートフォン向けのアプリとして提供されるサービスで、無料で利用できる見込み。11日に「Google Playストア」からダウンロード可能になる予定なので、関心のある方はダウンロードして試してみよう。Android 2.3以降のOSが搭載された端末で利用できる。
このアプリを起動し、スマートフォンのカメラを通して周囲を見渡すと、対象となる言語・内容に関して日本語訳を重ねて表示してくれる。当初は対応言語は英語、中国語、韓国語の3か国語のみだが、同社の別サービスである「はなして翻訳」と違い、翻訳の際に通信の必要がないため、レスポンスが速い点が嬉しい。
実際、CEATECの会場で体験したデモもレスポンスは十分実用レベルで、ちょっとしたシーンで使うには十分だと感じた。
アプリをインストールしたら辞書のダウンロードも行うため、使用の際にいちいち通信が生じることがない。ただし、逆に言えば辞書に収められた言葉しか翻訳することができない。まずは看板、標識、駅名、観光名所、食事のメニューなど、その国の言語に疎い状態の渡航者が現地で行動する上で、あると便利だと思われる言葉に対応している。
文字の認識精度については、十分実用レベルという話だ。というのも、通常、看板や標識、駅名、食事メニューなどは人間の手書きではなく、コンピュータのキチンとしたフォントで描かれているため、精度高く認識しやすいため。そのため、あとは辞書側の問題で、言葉が収録されてさえいれば使える、ということになるはずだ。
今秋・今冬以降に海外渡航の予定がある方は試しにダウンロードしてみよう。
左:辞書、右:使用準備。この後、翻訳したい言葉の場所でタップする。
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/うつして翻訳