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【新機種レポート】 フルHD動画も全画面で楽しめる高精細WUXGA(1920×1200)ディスプレイを搭載したタブレット「ARROWS Tab F-05E」

10月11日に行われたNTTドコモの2012年冬モデルの発表会において、Android 4.0を搭載したタブレット「ARROWS Tab F-05E」(富士通製)が発表された。

ARROWS Tab F-05E。約10.1インチのフルHDタブレット。

WUXGAディスプレイとクアッドコアCPUを搭載したハイスペック・スリム・防水タブレットだ。

ARROWS TAB(F-05E)のディスプレイサイズは前機種であるF-01Dと同じ約10.1インチだが、解像度がWXGA(1280×800ドット)からWUXGA(1920×1200ドット)となった。これによってフルHDコンテンツもドットバイドットで表示され、細部まで高精細に再現される。また、電子書籍などのコンテンツの細かい文字の視認性も向上する。

コンパクトになったARROWS Tab F-05E(写真=左)と前機種F-01D

ARROWS Tab F-05E(写真=上)とF-01D(写真=下)のドットサイズの比較。
同じサイズにしてみると、F-01Dのギザギザが目立つ。

本体サイズは、約幅259×高さ169×9.9mm、重さ約580gと、F-01Dより小さく、軽くなっている。小型軽量化しつつバッテリーは10,080mAhに大容量化されている。実際のディスプレイの変更やCPUの変更などもありバッテリーのもちに関しては、実機でテストするまで未知数だが、カタログスペックではLTE連続待ち受け時間が約1300時間、F-01Dからの伸びしろはスマートフォン1台分に匹敵する約400時間となっているので期待できそうだ。

背面には約810万画素のカメラと、卓上ホルダ用の接点がある。

本体正面には電源ボタン(写真=上)、底面には卓上ホルダのツメが入る穴がある。

電源ボタンやボリュームボタンは本体の側面にあり、卓上ホルダに設置した状態でも操作しやすくなった。ボタンレイアウトの変更の他に、新たに指紋センサーを兼ねた「スイッチ付き指紋センサー」が搭載された。指紋認証によるロック解除操作の他に、スクリーンロックやロック解除のボタンとしても使用できる。

本体左面には、イヤフォン端子、USB端子(キャップの中)、ボリュームボタンがある(写真=上)。
本体右面にはminiUIMスロットとmicroSDスロット(キャップの中)とAV用のアンテナが収納されている(写真=下)

防水のためにしっかりと保護されたキャップの中には、miniUIMスロットとmicroSDスロットがある。
左端に見える四角いボタンはスイッチ付き指紋センサーだ。

miniUIMカードやmicroSDカードスロットは右側面のキャップの中にある。microSDカードは、64GBの大容量microSDXCカードにも対応する。本体のストレージ容量は32GBとなっている。

解像度がWUXGAとなったARROWS Tab(F-05E)だが、もたつくことなくサクサク動作する。ここには、パワフルなCPU&GPUであるNVIDIA製Tegra 3(1.7GHz)の効果があらわれているように思える。Tegra 3は、CPUは4コア(バッテリーセーブ時はコンパニオンコアで動作)、GPUは12コアと、F-01Dに搭載されているデュアルコアCPU OMAP4(1GHz)より処理能力は向上しているようだ。RAMは2GB搭載されており、これなら複数のアプリが動いても安心感がある。

AV機能としては、フルHD動画視聴とフロントのステレオスピーカーでもDolby Digital Plusによるバーチャル5.1サラウンドが楽しめるようになっている。DLNA(DTCP-IPに対応)による地上波・CS放送などのコンテンツ再生の他にワンセグとNOTTVにも対応する。

ホームUIは、新たにタブレット向けの「docomo Palette UI」が追加されている。スマートフォン版Palette UIのドロワー画面は、縦方向にアプリが並んでいた。ARROWS Tab(F-05E)に搭載されているPalette UIは左側に項目タブ、右側にアプリアイコンが並ぶようになっている。

項目が常に表示されるため視認性は良いが、一覧からスクロールさせてアイコンをタッチできたスマートフォン版に比べると、タブを選んでアイコンをタッチする操作が煩わしいと感じた。標準のAndroidのUIに近い「NX!ホーム」も搭載されているので、上手く使い分けると良いだろう。

docomo Palette UIのホーム画面(写真=左)とタブ切り替え式のドロワー画面(写真=右)

NX!ホームのホーム画面(写真=左)と一般的な横方向に画面を切り替えるドロワー画面(写真=右)

発表会でARROWS Tab F-05EをプレゼンするNTTドコモ 代表取締役社長 加藤薫氏

ARROWS Tab(F-05E)は、フルHD大画面とクアッドコアCPUによる動画コンテンツや電子書籍の閲覧、もちろんwebやオフィスアプリなども視認性がよく実用的に使えるタブレットとなっている。

子どもやお年寄りでも使いやすいように「キッズスタイル」や「シニアスタイル」が搭載されており、表示や簡単な日本語入力、アプリの利用などきめ細かい設定を行うことができる。指紋認証によるセキュリティーとIPX5/8の防水性能とIPX5Xの防塵性能もあるので、様々な分野に応用できるタブレットなのではないだろうか。

発売は2012年12月予定となっている。

【情報元、参考リンク】
ARROWS Tab F-05E製品紹介ページ
GAPSIS/ドコモ、2012年冬モデル新商品を16機種発表。スマートフォン・タブレット10機種、iモードケータイ4機種、ルーター・フォトパネルラインナップ

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