Motorola RAZR M 201M ホワイトモデル
≪ちょっと普通になったけどクールな外観≫
手にとってすぐに気がつくのはボディの厚みだ。前モデルでは上部だけがボコっと厚く、それ以外の部分が薄いという独特の形状だったが、今回は普通の端末のように全体がなだらかな曲線を描くようになり、スマート感はちょっと薄れた。
前のモデルは厚くなった段差に指がひっかかるような感じで持ちやすかったのだが、普通になるというのも悪くはない。ちなみに普通と言ってもそのサイズは約61×123×8.4mm(ホワイトモデルは8.8mm)で、9mmを切っているので厚さ1cm程度が普通な一般的な端末と比較すれば薄く、スリークだ。
ちなみに前モデルは薄いが上下の高さが長く幅が広いという独特のディメンションで約69×131×7.1mm(最薄部)というサイズで、アメリカンな印象があったが、今回のモデルは日本人の手にも馴染むサイズという感じだ。
黒モデルでは背面はケブラー繊維を使い、強度を確保しているのは前モデルと同じだ、このケブラーファイバーは適度に滑り止め感があり、手触りがよくしっくりくる感じだ。また、サイドのネジがメカニカルでサイバー感があってクール。
ブラックモデルの背面 |
ちなみに今回のモデルではボディの色は白と黒が用意される。黒モデルはケブラーのおかげで高い強度を持つため、ボディがやや薄くなっている。白モデルの背面素材はPETというものだそうだ。RAZR Mを買うなら、やはり黒を選択したい。
ディスプレイは4.3インチ(960×540ドット)の有機ELだが、癖がないナイスな発色で写真表示などもごく自然だ。そして、防水ではないが、防滴(IPX2)なのも実用的だ。また、地味にいつの間にかFelicaにも対応しているのがいい。
RAZR Mの側面ネジもクール |
OSはAndroi 4.0.4だが、後で4.1にアップデートされる予定。 |
≪継承された「Smart Action」≫
このシリーズの特徴である自動的にコマンドを実行する「Smart Action」は継承されるが、ドックを使ってパソコン的に使えるWebTopは搭載しない。まあユーザーニーズを考えれば、現段階で搭載する機能ではないというのは正解かも知れない。
時間や状況で自動的に設定を変更してくれるSmart Action機能は便利だ。ユーザーが自分で日常のAndroidの使い方をチェックして、こういう自動実行設定にしては? などと提案してくるのだから凄い。まさにアメリカ!
Smart Action機能も継承された。 |
≪フィルタがクールなカメラ機能≫
カメラ機能は連写ができるのが便利。とはいえ、これは最近のAndroidスマホのトレンドなので、大抵の最新機種は搭載しているのだが。
ほかのポイントはフィルタ機能、これはリアルタイムにフィルタ効果をつけてくれるというもので、動画撮影にも使える。ちなみにカメラのレスポンスもスムーズでストレスがない。
カメラ機能で気になったのは静止画像撮影時に解像度が選択できないこと。まあ、iPhoneなども解像度は変更できないのであまり気にはならないかもしれない。ちなみにカメラの有効画素数は約800万画素と最近の国産端末には劣るが実用的には問題ないだろう。
様々なフィルタエフェクト。 |
エフェクトをかけたところ。 |
パノラマ撮影してみた。 |
≪ちょっと普通になったが魅力的≫
最後になったがCPUはMSM8960、1.5GHzデュアルコアと平均的で、ごく普通にスムーズに使えるパフォーマンスを持つ。コストパフォーマンスやバッテリ駆動時間などを考えると、ごく実用的なチョイスだと言える。また、回線がソフトバンク4Gということで、通信速度的には期待できそうなのもいい。
前モデルと比較するとデザインから機能まで尖った部分が薄れた感があるが、それでも現在のAndroidのなかでは、十分にグッドルッキングでスマートで実用的な端末だ。Smart Actionとケブラーファイバーの背面だけでも買いだと思う。機会があったら、一度、握ってみて欲しい。
独特の肌触りがイイ。 |
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
・ソフトバンクモバイル/RAZR M 201製品紹介ページ
・GAPSIS/ソフトバンク、Motorola製スマートフォン「RAZR M 201M」を発表。おサイフケータイ対応