いずれもネットワークはWi-Fi(無線LAN)のみの対応で、3Gには非対応。価格はオープンだが、市場推定価格は16GBモデルから順に40,000円前後、48,000円前後、56,000円前後となっている。
また、ソニーはカバーやキーボード、ドッキングスタンド、ドックスピーカーなど、様々なアクセサリーも日本市場へ投入する。
Xperia Tablet Sはドイツ・ベルリンにおいて8月29日(現地時間)に開催されたソニーのプレスカンファレンスで発表されたばかりの新タブレットで、同社が昨年発売したタブレット「Sony Tablet S」の後継機ではありつつも、ブランドを「Xperia」に改められて登場する、「Xperia」シリーズ初のタブレットでもある。
デザインの流れはSony Tablet Sのものを踏襲し、独特の折り返しデザインは健在だ。とはいえ、ボディの厚みは大幅に薄くなり、Sony Tablet Sよりも洗練した印象を与える。ボディサイズは約239.8×174.4×11.85mm(最薄部8.8mm)で、重さは約570gだ。縦横サイズはSony Tablet Sとほぼ同じだが、厚みが薄くなったことで携帯性が増している。
さらに、本体背面のアルミボディ化も特長だ。高級感が出るとともに、堅牢化の役目も果たし、Xperia Tablet Sはデザイン性、堅牢性、薄型化、軽量化の面で大きな進化を見せた。
その上で、IPX4相当の防滴仕様も実現している。キッチンなどの水回りでも安心して使えるようになった。
Xperiaブランドからリリースされるタブレットとして、Xperiaシリーズのスマートフォンとの連携機能も利用できる。「Xperia Link」という機能を利用すれば、Xperia Tablet Sから、Xperiaスマートフォン上での操作を必要とせず、スマートフォン側のテザリング機能をオンにし、ネットワークに接続することができる。
また、ソニーが運営する様々なサービスも利用できる。プレミアム映像配信サービス「Video Unlimited」、定額制の音楽配信サービス「Music Unlimited」、撮影した写真や動画をクラウド経由で共有できるサービス「PlayMemories Online」、プレイステーションコンテンツを楽しめる機器に与えられる「PlayStation Certified」の認証を取得、電子書籍ストア「Reader Store」も楽しむことができる。
さらに、Xperiaスマートフォン等と同様に、ソニーのメディアアプリケーションもプリインストールされている。「WALKMAN」アプリ、アルバムアプリ、ムービーアプリの3つのアプリが搭載される。さらに、WALKMANアプリで楽しむ音楽は、Xperia Tablet Sに搭載された「Clear Audio+」モードによって手軽に高音質で聴くことができる。
「Clear Audio+」はソニー独自の様々なデジタル信号処理技術を組み合わせることで、ソニーならではの音を手軽に楽しめるモードで、ソニーの複数のオーディオ技術を盛り込みながらも複雑な個別設定をすることなく、一回の操作で、クリアかつ臨場感ある音を簡単に楽しむことができる。煩わしさがなく手軽だ。さらに、サウンド面についてはデジタルアンプ「S-Master」の搭載などもある。
ソニー製AV機器との連携では、ブルーレイレコーダーや「nasne」で録画した番組や放送中の番組をXperia Tablet S上でネットワークを介して視聴することができる。nasneからXperia Tablet Sにコンテンツを転送し、外出先で楽しむということも可能だ。
また、Xperia Tablet Sには便利な機能がほかにもある。
この端末では「ゲストモード」が利用できるため、自分のタブレットを家族や友人らと共有する際などに、自身のデータのプライバシーを守ることが手軽にできる。多人数で使う可能性のある方には便利な機能だ。
左:ゲストモードの設定画面、右:スモールアプリ機能でタイマーを表示
特定アプリを起動中にブラウザや計算機など、一部の機能を小画面で表示することのできる「スモールアプリ機能」も継続搭載され、赤外線機能によるリモコン機能もSony Tablet Sに続いて利用できる。
簡単な設定で、テレビなど様々な機器のリモコンとしてタブレットを使えるので、リモコンが家庭内に多い方にはXperia Tablet Sが代役になってくれるので便利だ。
なお、ハードウェアの基本仕様では、OSはAndroid 4.0、プロセッサはNVIDIA Tegra 3(1.4GHz)、ディスプレイは9.4インチTFT液晶で解像度は1280×800、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n準拠、Bluetoothは3.0、外部メモリはフルサイズのSDカードスロット、カメラは前面に有効画素数約100万画素のサブカメラを、背面に約800万画素のメインカメラを搭載する。どちらも裏面照射型CMOSセンサーを採用しているので、暗い場所などでの撮影も得意だ。
【情報元、参考リンク】
ソニー/プレスリリース