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ソフトバンク、下り最大75Mbpsの高速通信サービス「SoftBank 4G LTE」を9月21日より提供開始

ソフトバンクモバイルは14日、「FDD-LTE(Frequency Division Duplex Long Term Evolution)」規格の高速通信サービス「SoftBank 4G LTE」を21日より全国で提供開始すると発表した。

「SoftBank 4GLTE」のサービスロゴ

「FDD-LTE」規格はNTTドコモが提供している「Xi(クロッシィ)」、KDDIが同じく21日から提供開始する予定の「4G LTE」と同じものだ。

「SoftBank 4G LTE」のサービスエリアは、今年度末(2013年3月末)には政令指定都市の人口カバー率100%に達する見込み。政令指定都市の人口カバー率は、全国の政令指定都市の市役所及び特別区(東京23区)の区役所が所在する地点において通信が可能かどうかをもとに算出している。

同社はすでに「AXGP」規格の高速通信サービスを「SoftBank 4G」として提供中のため、「FDD-LTE」規格のサービス名称がどのようなものになるのか注目されていたが、最終的には「SoftBank 4G LTE」となった。

他社のLTEサービスと同様に、通信速度は下り最大で75Mbpsだ。ただし、75Mbpsはサービスエリア内でも一部のエリアに限られ、それ以外のエリアでは下り最大37.5Mbpsとなる。

次に料金プランだが、基本プランは「ホワイトプラン」「標準プラン」「タイプX にねん」「タイプX」の4つで、この中のいずれかに加入することが必要だ。そして、インターネット接続サービスは従来サービスと同様に「S!ベーシックパック」(月額315円)になる。データ通信を利用するには必須となる。そして最後にパケット定額サービスだが、これは「SoftBank 4G LTE」向けに2つのプランが用意されている。

「SoftBank 4G LTE」向け料金プラン

月額5,985円で一定額となる「パケットし放題フラット for 4G LTE」と、段階制の「パケットし放題 for 4G LTE」だ。「パケットし放題 for 4G LTE」は月額2,100円〜6,510円で、従量課金部分については1パケットあたり0.0525円となる。

「SoftBank 4G LTE」向けパケット定額サービス

今回、米Apple製スマートフォン「iPhone 5」の発売とLTEサービスのローンチを同日に行うことで比較検証されるKDDIとソフトバンクモバイルだが、パケット定額サービスについてはソフトバンクモバイルの方が選択肢が多い。いかにスマートフォンといえど、昨今はモバイルWi-FiルーターなどもあることからWi-Fi(無線LAN)で運用するユーザーもいる。そういった方には段階制のパケット定額サービスの方がよいだろう。

さらに、iPhone 5向けには特別プランも用意される。4G LTE定額プログラムとして「パケット定額 for 4G LTE」を利用すれば、月額5,460円となる。

なお、NTTドコモのXiやKDDIの「4G LTE」ではテザリングを利用することが可能だが、「SoftBank 4G LTE」ではできない。特に単純にiPhone 5のみで比較すると、KDDIが販売するiPhone 5ではテザリングが可能だが、ソフトバンクモバイル版ではできない、という違いが出てくる。

ただし、KDDIの「4G LTE」ではテザリングはオプション契約となる。

また、他社のLTEサービスと同様に「SoftBank 4G LTE」にも速度制限なしで使えるデータ通信量には上限がある。月のデータ通信量が7GBまでは速度制限なく利用できるが、それを超えた場合は送受信最大128kbpsに制限される。この制限を当該月中に解除したい場合には、2GBごとに2,625円の追加料金を支払う必要がある。

しかし、iPhone 5向けの「パケット定額 for 4G LTE」では、このデータ通信量による速度制限はない。

UPDATE
「パケット定額 for 4G LTE」について追記。

【情報元、参考リンク】
SoftBank 4G LTEのサービスエリアマップ
ソフトバンクモバイル/プレスリリース(PDF)

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