Xperia Tablet Sは、ソニー初のAndroidタブレット「Sony Tablet S」「Sony Tablet P」に続く最新モデルで、基本的に「Sony Tablet S」の特徴を継承した次期モデルにあたる。それでいてブランドは「Sony Tablet」から「Xperia」シリーズに変更された。
同社は今後、タブレットにおいてもスマートフォンと同様に「Xperia」ブランドを使用し、スマートフォンで培ってきた技術、サービスを活かした端末開発をしていく。
Xperia Tablet S
そのXperiaシリーズのタブレット第1弾となるXperia Tablet Sだが、外観はSony Tablet Sに似ている。
しかし、最薄部で8.8mm、最大でも11.85mmと、本体が大幅に薄型化された。Sony Tablet Sの場合は最薄部が10.1mm、最大で20.6mmだったため、かなりの薄型化だ。重さはWi-Fi(無線LAN)モデルが約570g、3Gモデルが約585g。こちらも若干の軽量化になる。Sony Tablet SはWi-Fiモデルが約598g、3Gモデルが約625gだった。今回のXperia Tablet Sではアルミボディを採用したため、質感も変わる。
ボディサイズは約241.2×174.4mmと、Sony Tablet Sとほぼ同じだ。
これはディスプレイサイズに変更がないことからもイメージしやすいだろう。ディスプレイは約9.4インチのIPS液晶で、解像度は1,280×800。解像度もSony Tablet Sから変更されていない。
さらに、Xperia Tablet Sは防沫仕様になった。IPX4相当なので、防水とまではいかないものの、ある程度の水滴などには耐えられる。
搭載OSはAndroid 4.0.3(開発コード「Ice Cream Sandwich」)で、プロセッサはNVIDIA Tegra 3だ。OSはAndroid 4.1(開発コード「Jelly Bean」)へのアップデートが予定されている。Tegra 3は“4-Plus-1”のクアッドコアプロセッサで、高速性能と省電力性能の高さを特長としている。メインコアは4つだが、“Plus-1”にあたるコンパニオンコアの存在が省電力性のカギを握っており、低負荷時にはコンパニオンコアのみで駆動することで消費電力を抑えられる。
Xperia Tablet SはTegta 3を採用することで、基本的パフォーマンスをSony Tablet Sから高めている。
内蔵メモリは1GB RAM。ストレージ容量は16GBもしくは32GB、64GBで、それぞれで価格が異なる。ネットワークはWi-Fiモデルのほか、3Gに対応したモデルも用意される。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n準拠。
Bluetoothは3.0対応で、外部メモリとしてフルサイズのSDカードスロットを搭載し、ステレオスピーカー、ヘッドフォン端子、マルチポートを備える。センサー類は照度センサー、ジャイロセンサー、デジタルコンパス、加速度センサー、GPSを装備し、また、IRエミッタもSony Tablet S時代から継続採用された。これにより、家庭内のAV機器のリモコンとしての活用も可能だ。
カメラは前面と背面の1基ずつ装備する。背面のメインカメラは8メガピクセル、前面のサブカメラは1メガピクセルだ。
バッテリー容量は6,000mAh。
機能面ではソニーならではの「WALKMAN」アプリの搭載、音質向上の技術「Clear Audio+」の採用、DLNAの対応、ソニー独自の多彩なアプリのプリインストールなどがある。さらに、「ゲストモード」の搭載もSony Tablet Sの特徴の一つだ。端末を友人や知人、家族などに貸す際に見られたくないプライベートのデータを守ることができる。
発売日は9月7日の予定で、米国での販売価格は16GBモデルが399ドル、32GBモデルが499ドル、64GBモデルが599ドルとなっている。
【情報元、参考リンク】
・Xperia Table S製品紹介ページ
・ソニー/プレスリリース(Xperia Tablet S)
・ソニー/プレスリリース(IFA)