ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)は23日、グローバルな事業体制の変更とそれに伴う人員削減計画を発表した。同社は10月に本社機能とその他の一部機能をスウェーデンのルンドから東京へ移管する。さらに、各主要開発拠点の強みを活かすために、各拠点の役割と機能を変更する計画だ。
体制変更により、市場への迅速な商品導入やサプライチェーンのマネジメントの効率化、ひいてはソニーグループとのより広範な統合推進など、同社は事業推進にあたり、オペレーション及び開発力の強化を目指すという。
また、事業体制の変更に伴い、オペレーションの効率化、コスト削減を実現し、成長を推進していくために今年度から来年度にかけて(2014年3月末まで)、世界で約15%の人員削減を予定していることも明らかにされた。具体的な数字では、派遣社員を含めた約1,000人の削減になる。
23日、ソニーモバイルはスウェーデン当局に人員削減計画の届け出を提出済みであり、ルンド拠点の正社員のうち約650人が業務終了の影響を受ける見込みであることが報告されている。人員削減計画の残りも主にスウェーデンの派遣社員となる予定。
今後、ルンドではソフトウェアとアプリケーションの開発に注力していく方針。
ソニーモバイルの社長兼CEO、鈴木国正氏は本発表において次のようなコメントを残している。
「ソニーは、モバイル事業を重点事業領域の一つに位置付けており、Xperiaスマートフォンの商品ポートフォリオは、世界中の通信事業者やお客さまの間で好評を博しています。お客さまへ提供する価値を一層高めていくために、ソニーグループとの統合・融合を加速していきます。重点領域により焦点を定め、効率的なオペレーション体制を構築することで、ソニーモバイルのコストを削減し、市場への迅速な商品導入を実現し、そして事業を強固なものに再生していきます」
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