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| NTTドコモのスマートフォン夏モデル人気5製品のアクセス数推移（「価格.comトレンドサーチ」調べ） |
米Apple製スマートフォン「iPhone」をソフトバンクモバイルが扱い始めたことで本格的に開拓された国内のスマートフォン市場は、2010年4月にNTTドコモからソニー・エリクソン製（現ソニーモバイル）「Xperia」がリリースされたことで、より大きく拡大する兆しを見せ始めた。
結果的にKDDIも2010年秋以降に本格参戦したことで、国内市場でもiPhone（iOS）とAndroid（アンドロイド）という二大プラットフォームへの関心が高まり、一気に一般への普及が進んだ。
そして迎えた2012年夏だが、従来のフィーチャーフォン（通称ガラケー）からスマートフォンへの移行の流れが急加速しそうだ。NTTドコモは今夏向けの新商品にフィーチャーフォンを1台も用意していない。唯一「キッズケータイ HW-01D」のみが非スマートフォンだが、それ以外はスマートフォンで、実に16機種もリリースされる。
KDDIとソフトバンクモバイルも似たり寄ったりの状況で、基本的にラインナップの中心はスマートフォンとなっている。
また、スマートフォンへの移行の流れが決定的になりそうだという理由は端末の品質にもある。2010年モデルや2011年モデルと違い、2012年夏の新モデルはタッチ操作、レスポンス、動作の軽快さなど、体感性能が向上しており、どの端末を選んでもある程度の質が得られ、ストレスを感じずに操作できるようになっている。
もちろん、メーカーも違えばスペックも違うので、全ての端末が同じ質とは言えないものの、質の高い端末が増えてきたことは確かだ。さらに、機能も豊富で、カメラ性能も上がっている。それだけに適切な端末を選べばフィーチャーフォンからの移行はもちろん、スマートフォンからの機種変更のタイミングとしても悪くない時期になった。
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| auのスマートフォン人気5製品のアクセス数推移（「価格.comトレンドサーチ」調べ） |
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| Softbankのスマートフォン人気5製品のアクセス数推移（「価格.comトレンドサーチ」調べ） |
さて、そのような背景から価格.comのレポートに入っていきたいが、同社のレポートによれば、基本的に今夏の最注目機種は今のところ富士通製「ARROWS X F-10D」、サムスン電子製「GALAXY SIII SC-06D」、シャープ製「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」の3機種になるようだ。
8月に発売予定のソニー製「Xperia GX」も今後注目度が高まる可能性があるとするものの、今の時点では上記3機種への注目が高い。
時期による変遷を見ると、6月から7月中旬にかけてはGALAXY SIIIとAQUOS PHONE ZETAのページへのアクセス数が飛びぬけて高く、2強となっている。しかし、7月20日にARROWS Xが発売されるや、前述の2機種を超えるアクセスを記録し、一気にトップに躍り出た。
これまではNTTドコモの機種の中でハイエンド向け端末といえば「GALAXY S」シリーズが担ってきたが、今夏はカタログスペック上では唯一クアッドコアプロセッサを搭載するARROWS Xがその位置に立っている。GALAXY SIIIはグローバルモデルにはクアッドコアプロセッサ搭載機もあるものの、国内向け端末ではデュアルコアであり、スペック上はARROWS Xが上に見えがちだ。
ただし、ARROWS Xには熱などの不満点の声も多く上がっていることから、良い意味だけでなく悪い意味も含めてアクセス数が上がった可能性もある。例えば、不具合や対策などのクチコミを目当てにだ。
とはいえ、それでもARROWS Xへの良い意味での関心が高いことも確かなはずだ。
また、クアッドコアプロセッサではないものの、AQUOS PHONE ZETAのスペックも十分に高い。加えて、Super CG Silicon液晶の美しい表示性能というディスプレイの魅力もある。AQUOS PHONE ZETAのアクセス数も高く、人気のようだ。
この傾向はKDDIとソフトバンクでも似たようなもので、ARROWS、AQUOS PHONEのハイスペックモデルが人気を博しているようだ。
8月にはXperia GXの発売が控えているため、今後はXperia GXがどこまでの人気を得られるのかにも注目が集まるだろう。Xperia GXも十分ハイスペックであり、かつXperiaシリーズならではのエレガントなデザインも魅力だ。
【情報元、参考リンク】
価格.com トレンドサーチ
