熊本県、大分県を中心に猛威を振るった記録的な豪雨の影響で12日以降、NTTドコモ、KDDIら通信各社の通信サービスにおいて一部地域で障害が発生した。NTTドコモでは12日午前6時30分頃から障害が発生。12日午後5時の時点で障害が発生している地域は、熊本県の阿蘇郡・阿蘇市・菊池郡・菊池市・球磨郡・八代市・葦北郡、大分県の竹田市で、熊本県の人吉市・天草市、福岡県の八女市では復旧済みだ。
障害の内容はFOMA、Xiどちらの端末においても音声通信及びパケット通信ができない状況だ。原因は大雨の影響による停電や伝送路の故障。
KDDIについても同様で、やはり12日6時頃から停電、伝送路の故障によってau携帯電話のサービスに障害が発生している。同社が12日23時に公開した情報では、その時点で障害が発生している地域は、熊本県の阿蘇市・阿蘇郡高森町・球磨郡五木村・上益城郡山都町と大分県の竹田市・豊後大野市だ。
13日も大雨が懸念されており、厳重な警戒が必要となっている。
熊本県では17人の死者、7人の行方不明者が確認され、大分県でも1人の死者、1人の行方不明者が確認されている。依然として警戒を解けない状況だが、熊本県、大分県では特に被害が大きかった熊本市、阿蘇市、南阿蘇村、大分県の竹田市に災害救助法の適用を決めている。
記録的な豪雨を受け、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルらは安否確認手段として「災害用伝言板」や「災害用音声お届けサービス」の運用を開始している。また、NTTドコモとKDDIは復旧エリアマップをウェブ上で公開しており、障害が発生している地域をマップで確認できるようになっている。
また、各社は豪雨による被害を受けた地域のユーザーに対して様々な支援措置を用意するものとみられるが、KDDIはその内容を12日21時半頃に発表している。
KDDIの支援措置はau ひかり、メタルプラス電話、au one net ADSL等の基本料金等の減免や、各サービスの利用料金の支払い期限の延長、携帯電話の修理費用の軽減や携帯電話端末の貸し出しなどになる。支援措置の対象地域は災害救助法の適用地域に追加があった場合に拡大される。
【情報元、参考リンク】
・KDDI/九州地方の大雨被害に伴う支援について(PDF)
・KDDI/九州エリア サービスエリアマップ
・KDDI/九州一部エリアにてau携帯電話サービスがご利用できない状況について
・NTTドコモ/通信障害のお知らせ
・NTTドコモ/大雨の影響に関する復旧エリアマップ
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