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Google、最新OS「Android 4.1」(開発コード「Jelly Bean」)を発表。7月にも正式リリースへ

米Googleは27日(米国時間)、毎年恒例の開発者向けイベント「Google I/O」を開催し、キーノート・セッションにおいて様々な発表を行った。キーノートでは近年はAndroid(アンドロイド)の最新バージョンが発表されるが、今年も実際にAndroid 4.1(開発コード「Jelly Bean(ジェリー ビーン)」)が披露された。


Android 4.1は開発者向けのプレビュー版は同日リリース済みで、すでにダウンロード可能となっている。正式版は2、3週間後をめどに7月中にも公開される見込み。Googleブランド「Neuxs」シリーズのスマートフォンである「Nexus S」や「GALAXY Nexus」などにまずはリリースされる予定で、OTA(Over the Air)で提供される。また、タブレット「Neuxs 7」にはプリインストールされる。

今回のバージョンは、Android 4.0(開発コード「Ice Cream Sandwich」)と比べて、画期的な新機能はない。しかし、様々な点でブラッシュアップが図られ、パフォーマンスの高速化、機能改善・追加が行われている。また、UIにも手が加えられている。

最大の注目点はやはり高速化であり、画面描画処理のフレームレートが60fpsに調整された。タッチ操作のパフォーマンス、UIのアニメーション表示など、ユーザーと端末との間に介在するUIの体感性能が大幅に向上しているものと期待される。

また、ホーム画面におけるウィジェット配置処理にも手が加えられた。

従来、ウィジェットを配置する際、ショートカットアイコンやすでに配置済みのウィジェットによって画面にスペースが無い場合、ユーザー自身の手で一度画面の整理を行わなければ新たなウィジェットは追加できなかった。しかし、Android 4.1ではウィジェットを追加する際、スペースを空けるために自動的にアイコンが再配置されたり、ウィジェットサイズを自動的に調整してくれるようになる。

ホーム画面カスタマイズ、ウィジェット機能の強化

また、アイコンを削除するアクションが新たに追加され、上にはじくジェスチャ操作で削除することができる。従来のようにゴミ箱エリアへドラッグする必要がなく、より手軽だ。

通知機能も強化される。メール着信は差出人と本文の一部が表示されるようになったり、電話の着信は通知エリアから直接発信したり、無視をしたり、といったアクションが可能だ。より幅広い情報表示とアクションができるようになった。

通知機能の強化

入力機能も強化され、例えばオフライン状態でも音声入力が可能になったり、英語入力においても予測入力・学習が可能となる。また、右から左へ読み進める言語へのサポート強化で、ヘブライ語、ペルシャ語などへも対応する。日本語対応も強化され、漢字の表示がより正確になる。これは、中国語のフォント流用ではなく、正しい日本語漢字を表示することで実現する。

言語対応の拡大

さらに、Googleならではの検索機能の強化も盛り込まれる。“ナリッジグラフ”の導入により、従来のような検索ワードが含まれるウェブページの表示のみならず、回答を“カード”として表示する機能が加わる。しかも、それを音声で読み上げてくれる。

情報機能にはもう一つ新たな試みがある。「Google Now」だ。これは、ユーザーが今いる場所、今の時間、さらには今後のスケジュール情報などを元に、その状況に適切だと思われる情報を提示してくれる機能だ。例えば、スケジュールで移動が必要だと思われる場合、その場所へのルートを教えてくれたり、電車の時刻表、乗り換え情報などの提示がある。

Android 4.0から搭載された近距離通信機能「Android Beam」も強化される。NFCが搭載された端末において利用できる通信機能「Android Beam」では端末同士をかざすことで様々なデータのやり取りが可能だが、写真や動画の送受信も可能となった。

さらに、Bluetoothのワンタッチ・ペアリング機能である「Simple Secure Pairing」も搭載する。

標準のカメラアプリもアップグレードする。カメラでの撮影機能と写真の表示機能をスムースに切り替えられるようになる。従来はボタンをタップすることで切り替えていたが、新たに画面のスワイプでの切替に対応する。また、ギャラリー表示では写真の削除操作が楽になる。写真をはじくジェスチャ操作で削除する事が可能だ。

また、Google Playでアプリをアップデートする際、従来であれば新しいバージョンのアプリを丸ごとダウンロードし直していた。しかし、新たに最新版の差分データのみをダウンロードできるようになる。これはGoogle Play側で対応する。これにより、ユーザーはアップデート時のダウンロード・データ通信量を抑える事が可能になる。

【情報元、参考リンク】
Android Developers/Android 4.1について

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