【一条真人的Androidライフ】第1回：nasneでさらに進化するソニータブレット

GAPSIS編集部 2012年6月26日

≪進化を続けるソニータブレット≫

最近、「Androidタブレットって、ちょっとパッとしないよね」とか言ってくる人がたまにいる。たしかにタブレットのシェアは「iPad」がぶっちぎりのナンバーワンなので仕方ない感じだが、北米などではASUSのTransformer（トランスフォーマー）などはコアなマニアにかなりの人気があるデバイスだ。また、最近、日本でも人気の「GALAXY Note」（NTTドコモ向け）とかは半分はタブレットDNAなんじゃない？　とも思う。

nasneのメディア向け発表会での展示パネル

さて、日本国内で販売されているAndroidタブレットのなかでも実力の割に低く評価されていると僕が感じているのが「Sony Tablet（ソニータブレット）」だが、ここに来てAndroid 4.0にバージョンアップされたり、同社レコーダーの録画番組をネットワーク経由で視聴できるアプリ「RECOPLA（レコプラ）」が追加されるなど、機能進化して商品性を上げている。

ちなみに本記事ではバージョンアップした端末をベースに話をする。

ソニータブレットのどこがいいか？　というと、何しろタッチ操作に対するレスポンスがいい。液晶ディスプレイは極端な明るさはないが、電子書籍から映像まで快適に表示できるチューニングに優れている。また、ステレオスピーカーを搭載しており、タブレットとしては音もいい。

同社レコーダーとの組み合わせでレコーダーの録画番組を見たり、
ライブでテレビを観ることもできる。

≪近づくビッグウェーブ「nasne」≫

さて、そんなソニータブレットをさらに大きく進化させるビッグウェーブが近づいている。それが7月19日に発売予定となっているソニーのnasneだ。これはネットワーク対応のメディアハードディスクだ。先日、発表会で実物の動作を見てきたのだが、実に快適、快速な印象だ。

このnasneは地デジ、BS、CSに対応したチューナーを搭載し、著作権保護対応のDLNA機能によって、ネットワーク経由で接続した「PlayStation 3（PS3）」、「VAIO」シリーズ、ソニータブレット、「Xperia」シリーズなどで録画番組やライブ放送を見ることができる。逆にnasne本体にはHDMIなどの映像出力端子がないので、これらのデバイスでネットワーク経由で映像を見ることが前提になっている。

RECOPLAでレコーダーにネットワーク経由でアクセスできるとはいえ、ソニーのブルーレイレコーダーをそのために新規で購入すると、最低でも5万円コースになる。これに対して、nasneであれば16,980円（定価）で購入でき、ブルーレイレコーダーよりローコストでテレビを見たり、録画したりできるようになるわけだ。

また、2画面タイプのソニータブレット・タイプPではさらに利点がある。ソニータブレットはAndroid 4.0へのアップデートとともにスモールアプリ機能を新規搭載した。これは他のアプリを実行中も使えるブラウザ、電卓、リモコンのアプリなのだが、このスモールアプリを別画面として表示できるので、RECOPLAで一画面で録画を見ながら、もう一画面でネットで情報検索というような使い方ができるのだ。

nasne本体

nasne本体背面。
コネクタが集中する背面。HDMIなど映像出力端子がないのがわかる。

RECOPLAでは録画番組をジャンル別に表示することもできる。

ソニータブレットP。2画面を活かした表示ができる。

≪リモート予約が可能な「CHAN-TORU」≫

また、nasneで便利なのは録画予約サイト「CHAN-TORU」に対応していることがある。外出先からサイトにアクセスして録画予約ができるので、録画のし忘れによる見逃しを防ぐことができる。

nasneはソニータブレットが持っていたオンデマンドビデオ、電子ブックリーダーなどのコンテンツに加え、テレビの視聴、録画も手軽にしてくれる。これによって、ソニータブレットの魅力はより増すことになるだろう。もちろん、Xperiaもね。

【情報元、参考リンク】
ソニータブレット製品紹介ページ
nasne公式ページ

【Amazon.co.jpでの商品リンク】

※Amazon.co.jpでの商品リンクは編集部が追記したものです。

UPDATE
当初nasneに無線LAN機能が搭載されているとの記述をしましたが、間違いでした。訂正してお詫び申し上げます。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。

記事執筆者プロフィール

一条真人
ITジャーナリスト
Twitter：@ichijomasahjito、Facebook：masahito.ichijo、
ブログ：一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」（日本文芸社）、「PCプラスワン」（笠倉出版）などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia（あまりに美しいデザイン！）、iPhoneなど数機種使っています。

→「一条真人的Androidライフ」の他の記事はこちら
本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定！