Android向け BookLive!アプリのホーム |
さらに6月15日からは集英社の一部マンガ作品のフルカラー配信も始まっている。
今回、リニューアル及びバージョンアップで進化したBookLive!の概要と、新しく追加された機能などを実際に使ってみた上で紹介していきたい。
BookLive!は昨年2月に立ち上がったサービスだが、“以前試したものの今は使っていない”という方もいると思う。初めての方はもちろん、そういう方も含めてチェックしてみてほしい。
≪取扱書籍≫
約6万タイトル・8万冊以上のラインナップを揃える。マンガから一般書籍、写真集、雑誌とジャンルも幅広い。特にマンガは少年マンガ、少女マンガや青年マンガ、女性マンガに加え、BLマンガ、オトナ男子、オトナ女子、マンガ誌まである。書籍はミステリー、歴史・時代、SF・ファンタジー、ライトノベルなどのジャンルの小説のほか、文芸書、ビジネス・IT、ノンフィクション、趣味・生活、雑学・エンタメ、学術・語学など様々だ。写真集も豊富だ。
雑誌はニュースビジネス、趣味・スポーツ、文芸・マンガはじめ、様々な男性誌・女性誌を取り揃える。定期発刊の雑誌については、定期購読機能を利用して最新刊を手軽に入手して読むことができる。
また、特筆すべきラインナップが最近になって加わった。6月15日から配信が開始された集英社の人気マンガのフルカラー配信だ。
通常、マンガ誌でもコミックでも元々カラーで制作されたページを除くと大半のページが白黒だ。ところが、今回配信が決まったフルカラー版は、著者の原画をもとに集英社でデジタル彩色が行われた特別編集版で、全ページがフルカラーとなっている。色鮮やかに生まれ変わった「ONE PIECE」、「NARUTO-ナルト-」、「欲情(C)MAX」などのタイトルを楽しむことができる。「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」が7月中旬から配信されるように、今後もラインナップは増える予定だ。
集英社のフルカラー配信作品例 |
≪利用できる端末≫
BookLive!の魅力の一つは端末・プラットフォームのサポート範囲が広いこと。Windows PCに加えて、国内で販売されているほとんどのスマートフォン/タブレットで利用できる。具体的には下記の通り。
- Windows・・・Windows XP SP3/Windows Vista/Windows 7
- Android・・・Android OS 2.1/2.2/2.3/3.0/3.1/4.0
- iOS・・・iPhone/iPad/iPod touch(iOS 4.0/4.1/4.2/4.3/5.0/5.1)
- Windows Phone・・・Windows Phone 7.5
≪アプリ/ソフトウェア≫
ラインナップの確認など、BookLive!のサイトを利用する分には専用のアプリ/ソフトウェアは不要だが、実際に作品を読む場合にはそれらが必要だ。下記リンク先からアプリ/ソフトウェアをダウンロード/インストールしよう。なお、Androidアプリには「BookLive! for docomo」もあるが、これはドコモのspモード決済(月々のケータイ料金と合算して有料コンテンツの代金を支払うことができる決済サービス)を利用したい方向けのアプリ。クレジットカードを利用して有料コンテンツを購入する方は通常版のアプリで問題ない。
- AndroidアプリをGoogle Playストアからダウンロード
- iPhone/iPad/iPod touch向けアプリをApp Storeからダウンロード
- Windows Phoneアプリをダウンロード
- Windows PC向けソフトウェアをダウンロード
左:Android向けアプリの“本棚”、右:iOS向けアプリのホーム画面
≪アプリでのビューア機能の使い方・設定項目≫
ページめくり、メニュー表示など、書籍を読む際の操作は直感的に行うことができる。ページめくりは、画面の右側や左側をタップするか、フリックでOKだ。メニューは画面中央のあたりをタップすれば表示される。端末のメニューキーを押してもメニューを表示することができる。
メニュー表示とページめくりの操作方法
ページを一気に移動するにはメニュー下部に表示されるスライダーを使えば一発。メニューの最下段には左から「目次選択」「しおり」「設定」「ヘルプ」のアイコンが並ぶ。「目次選択」では、各章などに一発で飛べる。「しおり」では、気になるページにしおりをつける事が可能だ。しおりは複数ページにつけることもできる。「設定」では、画面の輝度(明るさ)や画面の縦横回転の禁止や許可、ページ送りの効果、ページ送り操作の方法、フォント、縦書き・横書きなどを設定することが可能だ。
左:メニュー表示、右:「しおり」画面
≪便利な同期機能≫
BookLive!では端末を複数台所有している方の利用も想定しており、各端末で各種情報を共有可能だ。自分で購入した電子書籍の一覧である“本棚”、書籍のページに挟む“しおり”、書籍の現在読んでいるページを端末間で共有できる。これらの情報はアプリで自動的に“同期”され、各端末において常に同じ状態に保たれる(※一部の書籍はしおりの同期には対応していない)。
この同期機能により、端末間での読書体験の移行がスムースだ。例えばPCで読んでいた書籍の続きをスマートフォンやタブレットですぐに再開することができる。家ではPC、外出時はスマートフォンやタブレット、などという利用形態が採れる。
ただし、1ユーザーにつき利用できる端末数は5台(*以前は3台まででしたが、2012年12月10日の電子書籍リーダー端末「Lideo」の発売を機に5台に拡大されました)までなので注意してほしい。
同期の設定はアプリの初回起動時に表示されるが、 よくわからない場合は「同期しない」にしておき、説明を理解してから後で設定変更してもいい |
≪ストア検索機能が便利に≫
リニューアルの際にストア検索機能が強化された。フリーワード検索に加え、強力な絞り込み機能が搭載された。ジャンルや作家、出版社などの条件のほか、発刊サイクルやキャンペーン、価格帯、レビュー(評価)や対応端末で絞り込んでいくことができる。検索結果の並び替え方法も豊富で、「売れている順」「新着順」「価格安い順」「価格高い順」「レビューランク順」「50音順」で行うことができる。
ストレスなく、素早く書籍を探し出していくことが可能だ。
≪気になる本はまずは立ち読みでチェック≫
書籍は「立ち読み」機能を利用して一部のページを試し読みすることができる。立ち読みはワンクリック/ワンタッチで手軽に可能なので、気になる書籍があれば気軽にボタンを押してみよう。立ち読みに際してはクレジットカードの登録なども必要ない。
「立ち読み」ボタンをタップするだけで試読できる(赤枠参照) |
≪新刊・続巻の通知機能、定期購読機能≫
購入した雑誌やマンガ、書籍のシリーズ作品がBookLive!で発売されると、本棚に表紙を表示してお知らせしてくれる。また、シリーズ作品は一つの画面でまとめて表示され、未購入の巻も表示してくれるので、購読中の書籍が何巻まで出ているのかも一目で確認できる。
書店で一つの作品をまとめ読みしようとすると、巻によっては在庫がないこともあるが、電子書籍の場合はその心配がない上、どの巻まで出ているのかもスグに分かるという利点がある。
また、雑誌の場合、最新刊からの定期購読が可能となっている。定期購読では、最新刊の発刊時に自動的に本棚に配信することもできるので、手間なしで読むことが可能だ。
未購入の巻を本棚からタップすると直接購入ページへ移動できる |
≪総評≫
電子書籍ストア・サービスはスマートフォン/タブレットの普及につれて増えてきたが、肝心なのは取扱書籍のジャンル・幅広さと絶対的な数、それに対応端末、ストア/サービス/アプリの機能や使い勝手だが、BookLive!はリニューアルとアプリのバージョンアップで高いレベルに上がっている。まだ試してみたことのない方は、一度試してみよう!
【情報元、参考リンク】
・BookLive!
・BookLive!のAndroid向けアプリをダウンロードする
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