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ソフトバンク、ペイパルと合弁会社を設立。モバイル決済ソリューション「PayPal Here」を発表。スマホに小型カードリーダーを挿してカード決済が可能

ソフトバンクと米PayPalは9日、日本においてデジタル決済を推進するための合弁会社「PayPal Japan」を設立する計画を明らかにした。あわせて、モバイル決済ソリューション「PayPal Here」を米国、カナダ、香港、オーストラリアに続いて日本にも導入すると発表した。


PayPal Hereは、スマートフォンに小型のカードリーダーを取り付け、専用のアプリをインストールすることで、クレジットカードやデビットカード、PayPalによる決済が可能となるソリューションで、コスト面の問題などからクレジットカード決済の導入がこれまで難しかった中小規模の事業者などに向いたものと期待される。

対応するスマートフォンはAndroid(アンドロイド)とiPhoneで、端末に親指サイズ程度のカードリーダーを装着し、専用のアプリをインストールするだけなので、従来のようなシステムや専用機器の導入の必要がなく、手軽に利用できる利点がある。

さらに、レジなどに据え置きされる従来のカードリーダーと異なり、PayPal Hereの場合は持ち運びが可能なスマートフォンを利用したシステムのため、決済の際に店員などが顧客のもとへ訪れて行うこともできる。

PayPal Hereを導入した事業者は、このシステムを介して受けた支払いをペイパルアカウントで受け取ることができ、アプリを通して資金状況を手軽に確認することもできる。また、カードリーダーはカード情報を暗号化し、全ての取引はペイパルのセキュリティ及び不正防止システムによって保護される。

合弁会社PayPal Japanは、ソフトバンクとPayPalがそれぞれ10億円(1,250万ドル)ずつ出資して設立される。

PayPalの親会社である米eBay Inc.の社長兼最高経営責任者、ジョン・ドナホー氏は本件について次のように述べている。

「このパートナーシップとPayPal Hereの提供を通じて、日本の数百万規模の中小規模事業者のビジネスをより便利にし、消費者にいつでもどこでも利用可能な決済手段を提供します。私たちはショッピングと決済は簡単であるべきだと考えています。ソフトバンクと協力し、日本の決済と商取引に変革をもたらすことを楽しみにしています」

また、ソフトバンクの代表取締役社長、孫正義氏は次のコメントを寄せている。

「このたびペイパルとパートナーシップを組み、両社の強みを生かしながら日本市場でPayPal Hereを提供することを、大変楽しみにしています。PayPal Hereはモバイルの特性を生かした最先端の決済ソリューションです。スマートフォンが普及し続けている日本市場において大きく成長する可能性を秘めています。われわれソフトバンクグループの携帯電話事業における経験やモバイルインターネットの先進性を生かしながら、日本市場への普及を促進し、人々の生活をより便利で豊かにすることを目指していきます」

【情報元、参考リンク】
ソフトバンク/プレスリリース

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